入学式

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入学式会場に集う学生
(2009年4月7日、筑波大学
オックスフォード大学における入学式(Matriculation)

入学式(にゅうがくしき)は、学校に入学することを許可し、そのお祝いをする式典のことである。日本では一般に春の行事であるが、欧米では、一般に秋の行事[1]である。なお、就学年齢に達した日から学校に通うなど、制度上、入学式が行えないところもある。また、幼稚園保育所(保育園)などに入園するときは「入園式」と称される。なお、省庁大学校職業能力開発校(職業訓練校)などにおいては「入校式」ど称される。

日本の小学校中学校高等学校等においては、始業式終業式卒業式修了式などと並んで、特別活動の中の学校行事で、儀式的行事に分類される学習活動である。

学習指導要領では、「その意義を踏まえ、国旗掲揚するとともに、国歌斉唱するよう指導するものとする」と定められている。入学式(および卒業式)における日章旗の掲揚、君が代の斉唱については、さまざまな問題が発生している(詳細については、同様の問題が発生している卒業式における問題を参照のこと)。

式の進行[編集]

日本の公立小学校の入学式

入学式では、主に次のような進行が行われる。

  • 新入生入場
入場・着席の要領は学級担任による事前の指示等による。
  • 国歌斉唱(小学生の入学式では、新一年生に歌詞を覚えさせることは困難なため、在学生や職員が斉唱、あるいは省く学校も存在する)。
  • 新入生の氏名読み上げ(「入学認定」、「新入生紹介」と呼ぶ学校もある)
学級担任または学年主任による(「入学を許可される者」[平成○○年度入学者」等で始まる)。
入学許可の宣言を含む。
  • 新入生代表による宣誓
校長に向かい、代表者が「諸規則を守る」ことなどを宣誓する。
ただし形骸化が進んでおり、ない学校が多い。
  • 地域住民からの励ましの言葉
地域からの支援の手が薄い学校もあり、ない学校も多い。
  • 在校生代表から歓迎の言葉
これもない学校が多い。
学校によっては、職員や生徒の代表・有志が「披露」する形で斉唱することもある。
  • 対面式
式後、在校生との対面式を行う学校もある。生徒会長と新入生代表による、挨拶の交換などが行われる(ただし、地域によっては入学式の翌日などにする場合がある)。

終了後、新入生は教室に移動し、その間保護者はPTA関係の式典(入会式)に臨む。

出典[編集]

関連項目[編集]