律修司祭

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そのほかの用例

概説

カノン(Kanon, Canon)あるいはキャノンとは、棒、定規、基準、規範等を意味する古代ギリシャ語カノーンκανωνkanōn)を語源とする語でもあるが、古代から今日まで様々な分野で様々意味で用いられてきている。

宗教におけるカノン

宗教におけるカノンとは、主にキリスト教用語として、公式に信者が従うべき基準として確立されている正典文書、すなわち聖書をさす。転じて、他宗教が公式に正典とみなすものをも欧米語ではカノンと呼ぶ。

以下キリスト教におけるカノンについて示す(日本語では多く「カノン」といい、文書以外のものを正典とは呼ばない)。

  1. 聖書の正典。正典とは、教会会議の基準で、特別に神的な霊感を受けて書かれたと認められた文書。それを記した目録をもカノンと呼ぶ。カトリックプロテスタント東方正教会でそれぞれ正典が定められているが一方で正典と考えられているものが他方では採用されない、また、正典とされていないものが他方で正典とされているなど、各教派で違いがある。後に意味が敷衍され、他の宗教文書に関しても、特に権威あるもの、神々しいもの、規範として定められたものを指してカノンと呼ぶこともある。東方正教会の祈祷の一種であるカノンはこれにあたり、常規の歌頌とも訳す。
  2. キリスト教とくにカトリックや東方正教会などの教派において、公会議教会会議によって受け入れられた基準(教会法、カノン法)。またはその条文(宗教会議決定条文)
  3. 律修司祭。キリスト教会内における階級で、特に大聖堂に附属し、その運営のある側面で責任を負う司祭。 おもにカトリック用語。