職業
職業(しょくぎょう)とは、生計を立てるために日常的に従事する労働。ほとんどの場合は金銭、つまり、被雇用者の場合は給与、個人事業主(自営業)の場合は利益を得るためになされる。職、手職、仕事、定職などともいう。
アルバイトやパートタイム労働など、パートタイムかつ短期間で、生活を支えるに足る特殊な技能や専門性を有しないものは含めないが、アルバイトでも就労時間や仕事内容が正社員に近い場合などは職業とみなすこともある。
通常の意味での職業ではないが、学生や主婦、さらには無職を、便宜上、職業の1つとみなすこともある。
歴史
人間の社会の中では、まず食料の収集、栽培、収穫に携わる、狩猟、農業、漁業といった第一次産業が職業として誕生し、そして食品の加工から、その運搬、交換として経済活動に関係した職業が始まり、工場制手工業などの産業革命により、工場労働、労働管理といった新たな職業が近代の職業を彩った。
19世紀から20世紀にかけては、さらにサービス業や知的専門職といった第三次産業に属する職業がさらに発展した。
職業の役割・選択
職業(職種)を選択するに当っては、次の「職業の三要素」が大切であるとされている。
この三要素のいずれを重要視するかにより、選択する職業(職種)が大きく左右される。
失業問題
職業は生活を支えているだけではなく、それに従事する各人の精神的な支えともなっている事が多い。それは、職業上高い地位を得た者だけが享受しているのではない。職業に従事し経済的に自立しているという事自体が、無意識的ではあるものの個人の尊厳を支えている面がある。このため、失業は経済的な面だけでなく、精神的な面にも影響を及ぼし、うつ病や自殺の誘惑となり誘因となる事も稀ではない。
就職活動
職を得るためには通常、就職活動を行う必要がある。バブル経済のような好景気期には売り手市場となり就職は容易であり、バブル経済崩壊後のような不景気期には買い手市場となるため困難になるのが普通である。
最初の就職の機会は中学校卒業後である。続いて高等学校卒業後、それに続いて短大、専門学校、大学卒業後、それに続いて大学院卒業後などが主な機会である。