Wikipedia:出典を明記する

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このページは、スタイルマニュアルの一部であり、基本方針とガイドラインの一つでもあります。

出典からの引用や要約は、かならず典拠を示さなければなりません。記事を執筆・検証する際に外部の情報源を参考にした場合、参考文献(書籍や論文、ウェブページなど)の一覧を用意してください。これはその記事の内容の出所を正直に明かすという意味でも大切ですが、読者がさらなる情報を見つけるのにも役立ち、もちろんウィキディアにある内容が正しいかどうかを判断するのにも役立ちます。それ以上に、著作権・出版権・版面権を擁護するためのものです。

特に意見の分かれる項目(ジェノサイドなど)や記事が要約である場合(特に技術的なトピックや歴史的トピックについては、たいていこれにあてはまります)は、参考文献が必要です。

記事内では正しい書式で出典を記述してください。記事に関係する参考文献や外部リンクは、記事の最後にまとめ、完全な情報を、他の内容から明確に分けて書いてください。提案されているスタイルについては、後述。最も重要なことは、完全な参考情報を記入することであり、書式などの詳細は後で必要に応じて対処することができます。


参考文献のルール

記事の本文

文の直後に(----参考。)、(----参照。)、(----を見よ。)、(----から引用)と続ける。必要にしたがって、ページ数も記す。

  • 「僕がここに書きしめすことができるのは、ただのリストだ。小説でも文学でもなければ、芸術でもない。まん中に線が1本だけ引かれた一冊のただのノートだ。」(村上春樹 『風の歌を聴け』 講談社<文庫>、1982年、12頁より引用。)

参考文献の見出しのところに載っている文献の場合、「村上(1982)」とどの文献であるかのみ指示すればよい。

記事の末尾

== 参考文献 == 見出しの下に、参考文献を箇条書き (*) で記す。

  • 著者名別の五十音順ないしはアルファベット順で統一する。姓を先行させ、姓が同じ場合は名前で順序をつける。同一著者は年代順にする。
  • ページ数は不要。
  • ISBN(自動的にウィキリンク化されます)は任意。
  • ウィキペディア上にその本についてのページがある場合、本のタイトルをリンクする。その場合も、文献情報は完全に書くこと。
  • 論文など記事がネット上にある場合、タイトルをオンライン版にリンクする。
  • 著者の名前が、記事中で既にリンクされているのでなければ、(もしあれば)その著者に関するウィキペディアのページにリンクすると、情報源の背景やその著者の他の作品がわかって便利です。

引用の仕方

引用は、出典から正確、厳密に、かつ短く、少なくなるようにしなければならない。

  • 引用した文章は一重かぎかっこ(「 」)で囲む。
  • 引用した文章の中での引用やかっこ付の文は二重かぎかっこ(『 』)で囲む。
  • 欧文で書く場合は、引用した文章はdouble quotation(" ")で囲み、引用中の引用はsingle quatation(' ')とする。
  • 前略は「……」中略は「[……]」であらわす。

引用文を強調したり、補足的な説明を加える時には注意書きをつける。

  • 強調の場合は「(強調は著者)」と引用の最後に記す。
  • 補足的説明はきっこう(〔 〕)かブラケット([ ])で囲む。


引用出典の書き方

著者名、著書(論文)名、雑誌名、巻数、発行所名、刊行年、ページ数の順で記す。

著者名

  • 敬称は必要ない。
  • 共著の場合は3名以下の場合は全員書き、4名以上の場合は最初の1名を書いて残りは「--他」とする。
  • 複数の著者が執筆している編纂物(アンソロジー)の場合は、「--編」と書き共同執筆社名は要らない。
  • 編者が執筆者をかねている場合は「--編著」と記す。
  • 監修者がいる場合は「--監修 --著」又は「--監修 --編」と記す。

書名

  • 単行本は二重かぎかっこ(『 』)雑誌論文名は一重かぎかっこ(「 」)とする。
  • 論文が所収されている雑誌や書籍は、二重かぎかっこ(『 』)とする。
  • 副題は、ダッシュ(-)かコロン(:)で本題とつなげてかっこの中に書く。

発行所名

  • 発行元が販売元(出版社)と同一でない場合もあるので注意すること。
  • 日本では欧米のように発行所の前に刊行地をあげる必要はない。

刊行年

  • 引用出典を明示する場合は、典拠した版を表記すること。
  • 元号での表記は年号との連続性が分かりにくいので、西暦を併記すること。

引用出典の実例

著者が一人の例

  • 村上春樹 『ノルウェイの森(上)』 講談社<文庫>、1991年、200頁。

共著の例

  • 糸井重里・村上春樹 『夢で会いましょう』 冬樹社、1981年、13頁。
  • 荻原裕幸他 『新星十人-現代短歌ニューウェーブ』 立風書房、1998年、120、127頁。

編著の例

翻訳書の例

雑誌論文の例

  • 内田貴 「現代契約法の新たな展開と一般条項(1)」『NLB』514号、商事法務、1993年。

書籍中の論文の例

  • 星野英一 「編纂過程から見た民法拾遺」『民法論集』第一巻、星野英一、有斐閣、1970年。

ウェブサイト

年月日は、その文書が作成された、もしくは最後に更新された年月日を記載する。年月日がわからない場合は省略。

引用出典の書き方(外国語文献)

出典表記方法は国や分野によってしばしば異なり、国際的基準は存在しない上、本文中の注と巻末の文献表では表記が異なる。欧米文献に関する注については「米国現代語学文学協会(MLA)」の注表記方法が利用されることが多い。以下、本文中の注の書き方を記す。

記事の末尾の文献表については英語版を参照。


著者名

  • ファーストネームを先に書く。
  • 複数の著者の間はコンマ(,)か、「and」でつなぐ。
  • 執筆者が多いときは、「et al.」または「etc.」で省略する。
  • 編者は「ed.」と記す。

書名

  • 書名はイタリックで書く
  • 論文名はdouble quotation(" ")でくくる。
  • 雑誌名はイタリックで書く。
  • サブタイトルは、ダッシュ(-)かコロン(:)でメインタイトルとつなげて書く。
  • 巻数は「Vol.1」号数は「No.1」とする。全何巻を示す時は「21 vols.」とする。

刊行地・発行所

  • 複数の都市で同時に観光されている場合は、スラッシュ(/)でつなげるか、最初の都市以外は省略する。
  • 刊行地の後に出版社名をコロン(:)コンマ(,)でつないで記す

刊行年

  • パーレーン(( ))で括ってもよい。

頁数

  • 単独では「p.」連続頁では「pp.~-~.」と記す。
  • 独立して複数の場合は「pp.~, ~.」と記す。
  • ある頁とその次の頁の場合は「pp.~f.」、ある頁とそれ以降の数頁の場合は「pp.~ff.」と記す。

引用出典の実例(外国語文献)

単行本の例

著者名, 書名, 刊行地:発行所名, 刊行年, 引用ページ.の順で記す。

  • Needham,Joseph. Science and Civilasation in China, Vol.1, Cambridge: Cambridge UP, 1954, p.33.

論文の例

執筆者名, "論文名," 雑誌(書)名, 編者名, 巻・号数, 刊行地, 刊行年, 引用ページ.の順で記す

  • Black, Max, "More about Metaphore," Metaphore and Thought, Andrew Ortony(ed.), Cambridge: Cambridge UP, 1979, p.p. 55-66,77.

関連項目

参考文献

  • 河野哲也 『レポート・論文の書き方入門-改訂版』 慶應義塾大学出版会、1998年。
  • 澤田昭夫 『論文の書き方』 講談社<学術文庫>、1977年。
  • 中村健一 『論文執筆ルールブック』 日本エディタースクール出版部、1988年。