イディオマティック (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イディオマティック
2023年ブリーダーズカップ・ディスタフのパドック
欧字表記 idiomatic
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2019年1月27日(5歳)
Curlin
Lockdown
母の父 First Defence
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Juddmonte Farms Inc
馬主 Juddmonte
調教師 ブラッド・コックス(米国)
競走成績
生涯成績 13戦10勝
勝ち鞍
G1 パーソナルエンスンS 2023年
G1 スピンスターS 2023年
G1 BCディスタフ 2023年
G1 ラトロワンヌS 2024年
G2 デラウェアH 2023年
G3 ジョーニーS 2023年
テンプレートを表示

イディオマティック(Idiomatic)は、アメリカ合衆国競走馬である。主な勝ち鞍は2023年パーソナルエンスンステークススピンスターステークスブリーダーズカップ・ディスタフ2024年ラトロワンヌステークス

概要[編集]

3歳(2022年)[編集]

4月2日のターフウェイパーク競馬場の未勝利戦にてマヌエル・フランコを背にデビューして初勝利を挙げる[1]

続く5月6日のチャーチルダウンズ競馬場の条件戦は3着とした[1]

その後は12月7日のターフウェイパーク競馬場の条件戦にジョー・タラモを背に3着となった[1]

4歳(2023年)[編集]

1月4日のターフウェイパーク競馬場の条件戦でクリス・ランデロスを背に勝利を挙げる。2月16日のターフウェイパーク競馬場の条件戦も勝利して連勝。3月25日のターフウェイパーク競馬場の条件戦でも勝利して、年明けから3連勝とした[1]

その後は5月6日のラフィアンステークス(G2)にトレヴァー・マッカーシーを背に出走するも2着に敗れた[1]

6月3日のジョーニーステークス(G3)では鞍上にフローレン・ジェルーを迎えて出走して勝利。グレード競走初制覇を果たした[1]

続いて7月8日のデラウェアハンデキャップ(G2)に1番人気で出走。発馬は今一つとなり、後方2番手からの競馬となる。しかし道中で内から徐々に位置取りを上げていって、第3コーナーのところで外に持ち出すと楽な手応えで一気に先頭に立つ。直線では粘るクラッシーエディションと叩き合いとなり、長いあいだ続くも最後はこれをアタマ差で制してグレード競走連勝とした[2]

8月25日のパーソナルエンスンステークス(G1)には3番人気で出走。最内枠から順調にハナに立つと1馬身ほどの間隔を保ったまま後続を牽引。そのまま直線に入るとシークレットオースが捕らえに掛かるも逆に突き放して4馬身差で逃げ切り勝利。グレード競走3連勝でG1初制覇を果たした[3]

10月8日のスピンスターステークス(G1)では、好発馬からハナを切って後続を先導。直線に入っても一人旅のままであり、最後は流す余裕を見せて2着のレダヴィーダに4馬身1/4差を付けて勝利。圧巻の走りでグレード競走4連勝とした[4]

11月4日のブリーダーズカップ・ディスタフ(G1)では、単勝オッズ2.8倍の1番人気の支持を受けて出走[5]。逃げるランダマイズドから差のない2番手を追走。隊列そのまま2頭がほぼ並んで直線に入ると、イディオマティックが僅かに前に出て、ランダマイズドも追い縋るも半馬身差で振り切って勝利。1番人気に応えて、G1競走3連勝を含む破竹の5連勝を果たした[6]

翌2024年1月26日に発表されたエクリプス賞で最優秀ダート古牝馬に選出された[7]

5歳(2024年)[編集]

約半年ぶりの実戦となった、5月3日のラトロワンヌステークス(G1)に1番人気で出走。5頭立ての2番手という好位を確保すると、第3コーナーのところで早くも逃げ馬に内から並び掛ける。そのまま先頭に立って直線に入ると、後続を寄せ付けずに2着のフリーライクアガールに3馬身3/4差を付けて勝利。久しぶりの実戦でも健在を証明する走りで人気に応えてG1競走4連勝とした[8]

血統表[編集]

イディオマティック血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系

Curlin
栗毛 2004
父の父
Smart Strike
鹿毛 1992
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Classy 'n Smart Smarten
No Class
父の母
Sherriff's Deputy
鹿毛 1994
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Barbarika Bates Motel
War Exchange

Dam Lockdown
鹿毛 2014
First Defence
鹿毛 2004
Unbridled's Song アンブライドルド
Trolley Song
Honest Lady Seattle Slew
Toussaud
母の母
Rising Tornado
鹿毛 2005
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Silver Star Zafonic
Monroe
母系(F-No.) Remembrancer Mare(FN:8-f) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer:S5×M5, Sir Ivor:S5×M5  [§ 3]
出典
  1. ^ [9]
  2. ^ [9]
  3. ^ [9]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f イディオマティック(Idiomatic) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  2. ^ 米G2デラウェアハンデキャップ、イディオマティックが重賞2連勝 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  3. ^ イディオマティックがG1初制覇、米パーソナルエンスンSで重賞3連勝 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  4. ^ イディオマティックが重賞4連勝、米G1スピンスターSで圧巻の一人旅 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  5. ^ イディオマティックが重賞4連勝、米G1スピンスターSで圧巻の一人旅 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  6. ^ ​【BCディスタフ】イディオマティック、破竹の5連勝で戴冠 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  7. ^ ​米年度代表馬はコディーズウィッシュ、オーギュストロダンの受賞ならず | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  8. ^ イディオマティックがG1レース4連勝、ラトロワンヌSも制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年5月14日閲覧。
  9. ^ a b c 5代血統表|血統情報|Idiomatic(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年5月14日閲覧。

外部リンク[編集]