キルフィット

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キルフィット (Kilfitt) はハインツ・キルフィットによりミュンヘンに設立され、マクロレンズとズームレンズに特化したレンズメーカーである。

当初の社名はKAV (Kamerabau-Anstalt-Vaduz) でありその後ハインツ・キルフィット (Heinz Kilfitt)、キルフィット、ズーマー (Zoomar) と度々社名変更した。

歴史[編集]

  • 1941年 - ミュンヘンの小さい工場を買収してレンズ生産を始める。
  • 1947年 - リヒテンシュタインに会社設立。
  • 1955年 - 世界初のライカ判用マクロレンズキラー (Kilar) 40mmF2.8を発売。
  • 1959年 - 世界初のライカ判用ズームレンズズーマー (Zoomer) 36-82mmF2.8をフォクトレンダーブランドでOEM生産。
  • 1966年 - ハインツ・キルフィットは自分の引退にあたり会社をDr. Frank Backに売却。
  • 1986年 - 軍用光学機器専門となる。
  • 1971年 - レンズ生産から撤退。

カメラ製品一覧[編集]

メッツ製造のロボットカメラ
  • メカフレックス (メッツ製造) - 1951年のフォトキナで発表され、メッツ (Metz Apparatefabrik) に製造を委託し1954年キルフィットから発売された。専用マウントでキラー (Kilar) 40mmF2.8、キラー40mmF3.5、テレキラー (Tele-Kilar) 105mmF4の交換レンズがある。シャッター最高速は1/300秒。
  • メカフレックス (SEROA製造) - モナコのSEROAで1958年から1965年頃まで製造された。メッツ製造分とは「シャッター最高速は1/250秒になっている」「M/Xシンクロ接点セレクターがなくなっている」「レンズマウントが違い互換性がない」等細かい仕様が違う。

レンズ製品一覧[編集]

以下のほかアルパフォクトレンダーコンタレックスアリフレックス等にもレンズを供給している。

エクサクタマウント[編集]

M42マウント[編集]