コンス (マーベル・コミック)
コンス(Khonshu)は、マーベル・コミックより出版されるコミック作品に登場する架空のキャラクターである。1980年11月にダグ・メンヒとビル・シンケビッチによって創造され、『ムーンナイト』第1号でデビューした。
Khonshu | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | 『ムーンナイト』第1号(1980年11月) |
クリエイター | ダグ・メンヒ ビル・シンケビッチ |
作中の情報 | |
所属チーム | ヘリオポリタンズ |
能力 |
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エジプト神話の月の神コンスに基づくこのキャラクターは、ヘリオポリタンズの神々の一人にして、スーパーヒーローのムーンナイトのパトロンでもある。
発行履歴[編集]
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キャラクター経歴[編集]
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その他のバージョン[編集]
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MCU版[編集]
『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の『ムーンナイト』では、カリム・エル・ハキムが演じ、F・マーリー・エイブラハムが声をあてた。日本語吹替は金尾哲夫が担当した。
キャラクター像[編集]
エジプト神話に祀る月の神。襤褸切れを纏った身長3mほどの体躯と、胴体の上に鳥の頭蓋骨の形の頭が浮かぶという極めて不気味なヒューマノイド型クリーチャーそのものの姿をしている。
“夜の旅人”たちなどを狙う略奪者らを「悪」と断じ、自らの“アバター”となった人間に力を与え、略奪者の制裁を命じるという極端な形で人類の保護に専念しており、悪事を働かなければたとえ将来悪人になる可能性が高い輩でも傷つけることを良しとせず、アーサー・ハロウ及びアメミットには、自分の目標が両者とそれほど変わらないことを認めても彼らが掲げる理念を否定する立場を貫き、自らを犠牲にしてでも目的を果たそうとする自分なりの信念を有している。その一方で、すでに悪事を働いた輩についてはあからさまな暴力行為で制裁を加えたがる傾向を持ち、自らのアバターに対しても悪党を徹底的に追い詰め殺すように強要したり、自身の残忍な形の正義を下す忠実な手駒として服従させるために彼らの良心や不安定な精神を揺さぶる脅迫同然の言動をとるほか、現在のアバターのマーク・スペクター/ムーンナイトの副人格であるスティーヴン・グラント/Mr.ナイトを「バカ」・「寄生虫」呼ばわりするなど、非常に悪辣なほど独善的かつ傲慢で、時には衝動的な挙動も見せる神である。そんな過激な姿勢は、人間と直接の関係を持つことを望まないエジプトの他の神々には危険視され、かつて属していた“エネアド”を追放されていた。
それから時は流れ現代、具体的な経緯は描写されていないがハロウを自らのアバターとしたが、間も無く彼とは決裂。やがてエジプトの砂漠で瀕死状態となって自決しようとしていたマークに目を付け、自身のアバターに相応しい逸材と見なして接触し、彼に力を与えて復活させる代わりに“制裁の拳、ムーンナイト”になるよう契約を交わした。
超能力[編集]
- ポルターガイスト
- 強風や照明の点滅などを引き起こす超能力。アバター以外の現世の存在に物理的な干渉ができないエジプトの神々の一人であるコンスが、癇癪を起こした際や間接的な意思表示の際に発現する。
- 日食
- 日食を引き起こす超能力。エネアド召集の合図として行使する。
- 星座操作
- 星空に翳した片手を回転させることで星座を高速で動かす超能力。スティーヴン/Mr.ナイトと力を合わせて行うことで2000年前の夜空を再現することに成功するが、若干スティーヴンは苦しんでおり、彼はこの後数分間意識不明となる。
- 高速移動
- 自らの身体を煙と化しつつ瞬時にその場から消え去って任意の場所へ移動する超能力。
アイテム[編集]
寺院[編集]
エジプトの砂漠にある、コンスが棲む遺跡。内部はコンスの偶像が設置された祭壇のみが構えられた質素なもので、ハロウと決別後のコンスはここで新たなアバターに相応しい人物との邂逅を待っていた。そして、マークはここでコンスと契約を結び、彼のアバターとなる。
描写[編集]
- 『ムーンナイト』第1〜3、5、6話
- 本作では、対立するアメミットの復活阻止のために、マーク及びスティーブンに対して事ある事に行動を強要する。
- アルプスにおいて、ハロウの一味から“スカラベ”を奪還したマークの身体の制御権がスティーヴンに移ると、目覚めた彼に何度も毒づきながらハロウらにスカラベを渡さないよう彼の右腕を操りつつ呼びかけたり、マークに身体の制御権を渡すようにせまった。
- スティーヴンがハロウの一味から逃亡した2日後以降には、彼に対して再び自身の声を聞かせながらポルターガイストを引き起こして自らの異様な姿を見せつける威嚇行為を彼の自宅アパートや通勤中のバスの車窓、貸倉庫などでとり、スティーヴンを懐柔しようとし始めたハロウに対しても「私が罰するのは罪を犯した者だけだ」と呟きつつポルターガイストを引き起こして止めようとし、直接干渉できない様子を見せた。そしてマークが再び表に出ると、落としたスカラベをハロウに奪われたことに加え、自身との契約や、次のアバターの候補を名目に彼を無理矢理従わせて、ハロウの計画を阻止するべく、マークをエジプトへ向かわせた。
- カイロでは、ハロウの行方の手掛かりを掴むためにマークにハロウの信奉者らを攻撃させて、そのうちの1人である少年にハロウの居場所を吐かせろと強引に命令したが、それに失敗して行き詰まると最後の手段として、エネアド召集のための日食を起こした。マークに最後の集会でエネアドを追放されたと明かし、ギザの大ピラミッドの議場でマークに意識を移して、開かれた審問でエネアドのアバターたちにアメミットを解放しようとしているハロウに裁きを与えるように主張するが、神々の力が必要な人類を自分だけが見捨てずに考えていると言い張って口論となってしまい、そこに召喚されたハロウの意見の方を聞き受けられてしまったことから、結局その訴えはエネアド一同から微塵も信じて貰えず、ハロウもそのまま逃がす形で、閉会する結果となった。
- 同日の夜、モガート邸ではマークたちとアントン・モガートらの乱闘を傍観するだけだったが、マークとレイラがセンフーの石棺の棺材を入手してアメミットの墓の座標を特定しようとした際には、2000年前の星の位置関係を知る必要があると聞くや、「その夜を覚えている」と呟いてスティーヴンと共に星座操作を敢行し、レイラに特定させることに貢献した。しかしその最中に、かつてエネアドから「次に空を操ったら封印する」と忠告を受けていたことから、他の神々が発動した封印呪文を受け、「後で自分が封じられたウシャブティを見つけて壊し、私を解放するように」とスティーヴンに伝え、ウシャブティに封印されるとセリムによってギザの大ピラミッド内の石棚に安置されてしまった。
その他のメディア[編集]
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