ナポレオン (2023年の映画)
ナポレオン | |
---|---|
Napoleon | |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 |
デヴィッド・スカルパ リドリー・スコット |
製作 |
リドリー・スコット ケヴィン・J・ウォルシュ マーク・ハッファム ホアキン・フェニックス |
製作総指揮 |
レイモンド・カーク エイダン・エリオット マイケル・プラス |
出演者 |
ホアキン・フェニックス ヴァネッサ・カービー |
音楽 | マーティン・フィップス |
撮影 | ダリウス・ウォルスキー |
編集 | クレア・シンプソン |
製作会社 |
アップル・スタジオ スコット・フリー・プロダクションズ |
配給 |
Apple TV+ ソニー・ピクチャーズ・リリーシング ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
公開 |
2023年11月22日[1] 2023年12月1日[2] |
上映時間 | 158分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス |
言語 | 英語 |
『ナポレオン』(原題:Napoleon)は、2023年に公開されたアメリカ合衆国とイギリスの合作による伝記映画。
ナポレオン・ボナパルトの伝記映画で、彼の生い立ちや妻ジョゼフィーヌとの愛憎が描かれる。リドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックスがナポレオン・ボナパルト[3][4]、ヴァネッサ・カービーがジョゼフィーヌを演じる[5][6]。日本では2023年12月1日(金)より全国の映画館にて公開。
あらすじ[編集]
「ナポレオン・ボナパルト」および「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」も参照
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替。
- ナポレオン・ボナパルト:ホアキン・フェニックス[7](星野貴紀[8])
- ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ:ヴァネッサ・カービー[6](清水はる香[9])
- ポール・バラス:タハール・ラヒム[10](川本克彦)
- テレーズ・カバリュス:リュディヴィーヌ・サニエ(熊谷海麗)
- アルマン・ド・コランクール:ベン・マイルズ(木下浩之)
- マリア・レティツィア・ボナパルト:シニード・キューザック(小宮和枝)
- アーサー・ウェルズリー:ルパート・エヴェレット(横島亘)
- ルイ=ニコラ・ダヴー:ユセフ・カーコア(谷内健)
- ジャン=アンドシュ・ジュノー:マーク・ボナー
- ルイ18世:イアン・マクニース(金子由之)
- マリー・アントワネット:キャサリン・ウォーカー
製作[編集]
ホアキンが製作中に、ナポレオン役についてたくさんの疑問を投げかけ続けていたため、リドリー・スコットはデヴィッド・スカルパと脚本をリライトしたと明かした[11]。
実話との相違点[編集]
この映画には多くの史実との違いが見られるが、リドリー・スコット監督は間違いを指摘する歴史家に対して、「あなたはそこにいたのですか?いないなら黙ってなさい」と答えている[12][13] 。 以下が主な創作点である。
- ナポレオンはトゥーロンにいたため、マリー・アントワネットの処刑には立合っていない[要出典]。
- 砲兵将校であるナポレオンは、本作のボロジノやワーテルローの戦いで描かれたような馬に乗って自ら突撃を行うことは一度もなかった。
- 退位後、英艦でウェリントン公が捕虜となったナポレオンに面会しているシーンが描かれているが、実際には会っていない。
- 離婚は1807年ではなく1809年に行われており、ナポレオンがジョセフィーヌと離婚するときに平手打ちした事実はない。またジョゼフィーヌが離婚の必然性を受け入れているように見えたが、実際には離婚を恐れていた。
- ジョセフィーヌへの愛が、ナポレオンの100日天下の動機となったように描かれているが、実際にはエルバ島に島流しになる前にジョセフィーヌは亡くなっている。
- 映画ではナポレオンがギザのピラミッドに発砲する場面が描かれているが、実際にはそんなことはしていない。これに対して、スコット監督は、「エジプトを占領したことを端的に表現するための演出」と語っている[12]。
その他[編集]
- 当初のタイトルは、Kitbag(意味・ダッフルバッグ)であった。これは"There is a general's staff hidden in every soldier's kitbag."(「すべての兵士は雑囊(Kitbag)に将軍の指揮杖を隠し持っている」=すなわち下剋上が可能)という格言を由来としている[14]。
- 本作の撮影地の1つであるイギリス・サリー州フォーナム郊外のボーン・ウッズは、かつてリドリー・スコットが『グラディエーター』の撮影を行った場所である(『グラディエーター』にはホアキン・フェニックスも出演した)[15]。
脚注[編集]
- ^ Lang, Brent (2023年4月3日). “Ridley Scott, Joaquin Phoenix Epic 'Napoleon' Gets Exclusive Theatrical Release Before Apple TV+ Debut”. Variety. 2023年4月3日閲覧。
- ^ “ホアキン・フェニックス主演の映画「ナポレオン」公開、監督はリドリー・スコット”. 映画ナタリー. (2023年7月10日) 2023年7月11日閲覧。
- ^ “Joaquin Phoenix starts filming Apple TV Plus Napoleon movie”. The Digital Fix. (2022年3月11日) 2022年4月25日閲覧。
- ^ “ホアキン・フェニックスがナポレオン役に! リドリー・スコット監督と再タッグ”. クランクイン!. (2020年10月29日) 2022年4月25日閲覧。
- ^ Kit, Borys (2022年1月4日). “Jodie Comer Exits Ridley Scott's Napoleon Drama Kitbag (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2022年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月4日閲覧。
- ^ a b “Ridley Scott Chooses Vanessa Kirby To Play Josephine Opposite Joaquin Phoenix's Napoleon In Apple Epic Kitbag”. Deadline Hollywood (2022年1月4日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr. (2020年10月14日). “Ridley Scott Eyes Another Epic: Joaquin Phoenix As Napoleon In Kitbag As Director Today Wraps The Last Duel”. Deadline Hollywood. 2021年11月22日閲覧。
- ^ Shockhearts777の2023年12月1日のツイート、2023年12月1日閲覧。
- ^ “Xユーザーの清水はる香さん: 「【本日公開】#映画ナポレオン ナポレオンの妻ジョゼフィーヌ #ヴァネッサ・カービー の日本語吹替を担当しました。 スペクタクル超大作であり、ナポレオンの内面やジョゼフィーヌとの関係性など人間模様も繊細に描かれております🫂 劇場では日本語吹替版も上映中です!ぜひご覧ください🙇♀️✨」 / X”. X (formerly Twitter). 2023年12月1日閲覧。
- ^ “The Serpent Star Tahar Rahim Joins Joaquin Phoenix In Apple And Ridley Scott's Napoleon”. Deadline Hollywood (2022年2月16日). 2022年2月16日閲覧。
- ^ “リドリー・スコット、ホアキン・フェニックスのために新作『ナポレオン』脚本を書き直し”. THE RIVER (2022年12月22日). 2022年12月23日閲覧。
- ^ a b Dean, Jonathan (2023年11月12日). “Ridley Scott: I didn't need historians to make my Napoleon epic”. The Times. オリジナルの2023年11月26日時点におけるアーカイブ。 2023年11月26日閲覧。
- ^ Caroline Frost (2023年11月19日). “'Napoleon' Director Ridley Scott Dismisses Critics: "The French Don't Even Like Themselves”. Deadline Hollywood. 2023年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr. (October 14, 2020). "Ridley Scott Eyes Another Epic: Joaquin Phoenix as Napoleon in Kitbag as Director Today Wraps The Last Duel". Deadline Hollywood. Retrieved November 22, 2021.
- ^ “ホアキン・フェニックス主演『ナポレオン(原題)』が大規模撮影!”. Safari Online. (2022年4月24日) 2022年4月25日閲覧。