ノマド家

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ノマド家茅ヶ崎
外観
情報
用途 シェアハウス
管理運営 株式会社フィジビリ
階数 2
戸数 1
駐車台数 0
所在地 253-0061
神奈川県茅ヶ崎市南湖4丁目9−9−13
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ノマド家(ノマドや、nomadoya)は、神奈川県茅ヶ崎市にある、フリーランスやリモートワーカーが集まるシェアハウス

エンジニアデザイナーマーケターライター動画編集者など、主にWeb系フリーランスとして働く平均年齢20代後半の若者が居住している。

概要[編集]

ノマド家は、2018年にオープンしたシェアハウスで、茅ケ崎駅から徒歩20分ほどの場所に位置している。

オーナー自身がフリーランスであったことから、同じようなライフスタイルの人々が集まれる場所を作りたいという想いから誕生した。

シェアハウスには、ワーキングスペースや屋上、キッチンなどの共有スペースがあり、様々なタイプの部屋が用意されている。また、Wi-Fiや洗濯機、乾燥機などの設備も充実している[1]

特徴[編集]

ノマド家の最大の特徴は、フリーランスリモートワーカーが集まる場所である。同じようなライフスタイルの人々が集まることで、仕事に関する情報交換やネットワーキングがしやすくなる。コミュニティイベントや勉強会なども開催され、交流の場も充実している。

また、ノマド家の場所が茅ヶ崎市という点も特徴的である。茅ヶ崎は海や山に囲まれた自然豊かな場所であり、リラックスした雰囲気が魅力。東京へのアクセスも良く、都心まで約1時間で行くことができる。

略歴[編集]

設立[編集]

ノマド家の創設者の辻本拓磨は同志社大学を卒業し、2017年にリクルートへ新卒入社。「入社3年以内には起業したい」という目標のもと、仕事のかたわらノマド家の構想を練っていた。当時、フリーランス向けシェアハウスを謳う物件は数ヶ所あったものの、実際に住んでいるのはサラリーマンや学生が安い家賃を目当てにおり、フリーランスとしてのメリットを受けられる環境ではない物件も多かった。そこでSNSを通して構想を発信したところ、物件も決まってないにもかかわらず入居したいという反響があり、「早く物件を揃えて実現させよう」と決心した。[2]

立ち上げにあたって、フリーランス志願者に「住みたい街」をヒアリングをすると、6割が「湘南」という回答に[3]。辻本が退職する1ヶ月前には、物件・入居者ともに決まり、正式にフリーランスシェアハウス1号店が2018年7月に鎌倉にオープンした。

茅ヶ崎への移転[編集]

翌年2019年5月に、住みやすさ・働きやすさを求めて茅ヶ崎へ。観光地である鎌倉と違い、休日でも作業のしやすいカフェやコワーキングスペースの多い茅ヶ崎へと拠点を移した[4]

また、茅ヶ崎市に拠点を置くWeb制作会社EC関連企業との間で、ノマド家の住人が業務委託契約を結ぶなどの機会も生まれた。

パンデミックによる入居希望者の増加[編集]

2020年新型コロナウイルス流行による社会情勢の影響を受け、経済的に厳しい状況になり副業をはじめる人が増加。中でもパソコンやタブレットひとつで自由に仕事ができるweb系フリーランスという働き方が注目され、ノマド家の入居希望者が一気に増え、オープンから2年で入居待ちの人数が100名を超えた。

テレビ東京ワールドビジネスサテライトで特集が放送[編集]

2020年8月31日 テレビ東京の経済情報番組WBS(ワールドビジネスサテライト)で、「コロナクライシス 経済復活への道 入居100人待ち!フリーの家」として特集が放送される[5]。また同内容がCNBCアジア(アジア広域衛星ニュースチャンネル)の情報番組「Channel JAPAN」、テレビ東京モーニングサテライトでも放送。

新型コロナの影響で仕事がなくなっても保障がないなど厳しい社会的立場が浮き彫りになったのが、企業に所属しないフリーランス。それでもあえてフリーランスを選んだ人たちとして、住人のフリーランスとしての働き方や茅ヶ崎での生活が紹介された。

3号店オープン[編集]

2021年7月、同市内で別のシェアハウスを運営していた会社から運営権を引き継ぐ形で、ノマド家3号店がオープン。これまで定員8名から、いっきに倍の定員15名の物件となったが、オープン時には即満室となる。サザンビーチまで徒歩7分、都内まで電車で約1時間というアクセスの良さもあり、オープン当初から入居率100%を継続している。

沿革[編集]

  • 2018年(平成30年)
    • 7月 神奈川県鎌倉市二階堂にて1号店がオープン
    • 12月 旧称ランサーズ邸からノマド家に改称
  • 2021年(令和3年) 
    • 7月 茅ヶ崎市南湖に3号店オープン(2号店からの移転)

脚注[編集]

  1. ^ ひつじ不動産ノマド家
  2. ^ シェアハウス『ノマド家』創設者が、「フリーランスはチームで働く」と語る理由
  3. ^ 【潜入レポ・その1】住民は全員フリーランス!茅ヶ崎のシェアハウス『ノマド家』の魅力を探りに訪ねてみた
  4. ^ 「幸福度が高い」茅ヶ崎へ移転
  5. ^ ワールドビジネスサテライト(WBS)コロナ後を見据え フリーランスの選択

外部リンク[編集]