ノート:アンチヒーロー/文案2

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アンチヒーローの文案(別バージョン)[編集]

以下の文は、リバートに備えアンチヒーロー 2007年4月20日 (金) 03:23 (JST)の版の文面を一部転記したものである。--ラッキースター・キッド ◆Luck.w.AEQ 2007年4月19日 (木) 21:12 (UTC)[返信]

(以下転記)

どのような人物がアンチヒーローと見なされるかは、おおむね以下のように例を挙げることが出来る。

自分自身の目標の実現のためなら手段を選ばない人物[編集]

この手のキャラクターはその手段も選ばない冷酷さが、逆にカルト的人気を博し、場合によっては主人公より人気が高いケースが多いという。

歴史上の人物の中で評価が分かれがちな軍人・政治家・武将などの中には、このタイプの人物設定のモデルにされている例が多いと考えられる。

フィクションでの代表例
実在の人物での代表例

絶望に打ちのめされ闇に堕ちた人物[編集]

この類型に当てはまるものは、主に「同情すべき強力な敵」として描かれることが多い。結果主義を信奉していることが多いのも大きな特徴である。時代小説時代劇でもこの類型は多い。

フィクションでの代表例

悪行と知りながら復讐の為に非合法な手段を採る人物[編集]

古くから、悲劇を伴う英雄譚にこのタイプの人物が多く存在する。

フィクションでの代表例
  • 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』のテンカワ・アキト - 無関係な相手を排除したりと自分の行動が悪であると自覚しながらも、ユリカ奪還、自分とラピスの復讐を行う。
  • 巌窟王』のエドモン・ダンテス
  • クロサギ』の黒崎 - 開業詐欺被害からの一家心中で、一命を取り留めたという経緯から、詐欺師を恨み、復讐するために自身は詐欺師だけをターゲットに詐欺を行う。
  • ザ・ロック』のフランシス・X・ハメル准将 - 極秘作戦のとき、自分達を見捨てたアメリカ政府に復讐すべく、化学兵器を切り札に、アルカトラズ島を乗っ取り、1億ドルを要求する。
  • MONSTER』のDr.テンマ
実在の人物での代表例

愛する者を失いたくない故に悪行に手を染める人物[編集]

このタイプには「悲劇のヒーロー」が多く含まれる一方、愛に溺れる愚かな人物として描かれることもある。

フィクションでの代表例
  • 仮面ライダー龍騎』の秋山蓮(仮面ライダーナイト) - 事故により意識不明になってしまった恋人を救うため、人としての道を外した行為であると自覚しつつも、ライダー同士で戦いあうバトルロワイヤルに参戦する。
  • スターウォーズ』のダース・ベイダーアナキン・スカイウォーカー) - 予言により妻を失うことを知り力を求めるが、その力によって妻を殺してしまい、自ら予言を実現させてしまう。

社会から求められる正義を実現するために非合法な手段を採る人物[編集]

社会から求められる正義というのが大衆の物である場合、鼠小僧のような、いわゆる義賊はこのタイプに当てはまると考えられる。

物語上で政府や既存体制により「正義」とされているもの存在する場合、それに反対する組織や人物は「悪」と定義されるため、このタイプのアンチヒーローに当てはまる。

フィクションでの代表例
  • デアデビル(マット・マードック) - 昼は盲目の弁護士として法律を武器に悪と戦い、夜は超感覚を持つ戦士として悪党達と戦う。
  • パニッシャー
  • ONE PIECE』のCP9 - 政府機関だが、「正義」の名の下に殺人等を躊躇無く行う。
  • ONE PIECE』の麦わら海賊団 - 海賊という行為が社会的に悪とされる(政府側の視点)。
  • アクメツ』の主人公
  • 必殺シリーズ』の中村主水 - このタイプの側面をもつとともに、ギャグメーカーの要素も備えており、タイプの複合した例と言える。
実在の人物での代表例
  • 鼠小僧 - 但し、義賊としての側面は、後の創作あるいは民衆による勝手な想像だという説が有力である。

人格者とは言えないような性格・行動様式の持ち主[編集]

刑事物の映画などに登場する「規則は破る、上司の命令は無視する、犯罪を検挙するためには暴力も厭わないという問題刑事だが、そのような問題行動の後でないと解決できない難事件においてはヒーロー性を発揮する人物」が、このタイプの代表例と言える。

フィクションでの代表例

コードヒーロー[編集]

コードヒーローは、「法律や、社会の常識に囚われず、自分自身の掟(コード)のみに従って行動する」というアンチヒーローの一つの型である。コードヒーローは、一般社会の常識とかけ離れた行動様式をもつため嫌悪感をもたれることが多いが、逆にその独特の美学や正義感に対し強い共感を感じる者もいる。

このタイプは、フィクションの世界で作られたキャラクターの類型であり、現実にはこれに類する人物は存在しないと言われている。ただし、自分自身の掟を、自分たちの掟と置き換えるなら、「幕府からの指示は受けるが、実際の行動は仲間内の厳しい掟にのみ従う」とし団結を図った新撰組などは、このタイプの類型と言えるかもしれない。

フィクションでの代表例
実在の人物での代表例
  • 新撰組 - 単独の人物ではなく、団体である。

ダークヒーロー[編集]

ダークヒーローは、「主人公の外観、能力の源が、本来は『』に属するものである」というアンチヒーローの一つの型である。

ダークヒーローは、外見が悪(悪魔死体など)に由来する設定を補強するために、本来は悪に属する勢力の実力者が正義に転じたとの設定をもつことがあり、『本来正義であったが、闇に堕ちた場合』と正反対の例と言える。

ダークヒーローはフィクションの世界でつくられたキャラクターの類型であるが、古くから存在する民話や伝承にも、それまで悪者と思われていたもの(人間・非人間問わず)が実は正義の味方であった、との筋をもつ話が多くある。民話や伝承には、実際の出来事を口伝したものが多いため、このタイプにはモデルとなる人物がいると考えることもできる。

ダークヒーローが子供番組の主人公である場合には、そのような設定を知らない、あるいは理解できないPTAによって、番組に苦情が殺到したり、一方的に有害番組に指定され子供の視聴が禁じられることもある。

フィクションでの代表例

ダーティーヒーロー[編集]

ダーティーヒーローは、「行為も、目的も、社会的に悪であるが、生き様等が一部の共感を得ている」というアンチヒーローの一つの型である。ギャンブラーギャングなど、裏社会系とかかわりを持ち狡猾な戦法を使い、勝利する場合もカテゴリーに入る。

フィクションでの代表例
実在の人物での代表例

普段は侮蔑される行動を取るが物語の主部では賞賛される行動を取る人物[編集]

弱虫や意気地なしが突発的な事件に巻き込まれ、意識的あるいは無意識的に活躍する場合や、普段はドジで間抜けな人物が実は高い潜在能力をもっており活躍する場合などが、このタイプに分類される。

ファンタジーにおいては、最も力のないものが戦いの趨勢を決めることがしばしばあり、このタイプに分類される。

このタイプの類似例として、ストーリーを主人公の成長物語として構築するために、物語初期の主人公の設定をこのタイプにすることがある。

このタイプにおける実在のモデルは多いが、代表例に坂本龍馬が挙げられる。

フィクションでの代表例
実在の人物での代表例

現状の体制を良しとせず反体制の姿勢を取る人物[編集]

このタイプは、主にプロレスギミックとして用いられることが多い。

フィクションでの代表例
フィクションでのこのタイプのアンチヒーローに分類されるかどうかの境界例
以下の例は、体制を覆して“新体制”を構築したこと、その新体制が民衆の支持を得たこと等から、アンチヒーローに分類されることは少ない。
実在の人物での代表例
プロレスラー
  • 新日本プロレス蝶野正洋 - 体制(会社)の方針に異を唱えて対立するキャラを演じ、タイトルマッチに関する反対を示している。これによって、反体制のキャラとして観客からの共感を得ることができる。
  • K-1MAXに出場する魔裟斗 - 特に運営体制に不満を表明したりはしていないが、格闘技のファン層には反体制のキャラを受け入れ易い者が多いため、「反逆のカリスマ」とニックネームを付けることによって人気を高めるギミックが用いられる。
  • WWF(現WWE)のスティーブ・オースチン
歴史上の人物

これらのタイプが複合している人物[編集]

一般に、上記の要素が複合して使われるケースが多い。

フィクションでの代表例