プロジェクト‐ノート:鉄道/車両/外国車両の形式表記について

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。


外国車両の形式表記について

一応チェックしたつもりですが、既出でしたらすいません。 外国車両、主にイギリスの蒸気機関車についてですが、Class○○や○○Classと原語で表記されている型式名称について○○型と表記すべきか、○○級と表記するべきかについてご意見を伺いたく。 巷の書籍でも両方の表記が存在しますが、カタカナ表記されるキャッスル、マナーといった形式は級が良いように感じますが、実際の記事を格段では型の方が日本語として自然にも感じられます。皆様のご教授を賜りたく。--以上の署名の無いコメントは、Super delta dert会話履歴)氏が[2007年2月7日 (水) 12:57 (UTC)]に投稿したものです(Sat.K 2007年2月12日 (月) 10:55 (UTC)による付記)。[返信]

どうも、Sat.Kです。まず、日本の鉄道車両の形式名称の考え方としては「形」ないしは「型」を用い、いわゆる「系列」の概念があるものを「系」を用いるのが一般的とされています。但し、あくまでも一般的であり、例えば京急2100形電車等のように系統概念を用いるにもかかわらず「形」を用いたり、国鉄80系電車の冒頭を見れば判るとおり、形式概念がない(但し、同形式群にはその概念の萌芽があったとされますが)場合でも便宜上「系」を用いることもあります。また、"Class"の使用概念が不明な為、如何とも言い難いですが、例えば、軍艦などでの「○○級」が最初にその概要で竣工・就役した車両名称を用いる場合であるのであれば「級」を用いらざるを得ないでしょうし、かつての南満州鉄道で用いた蒸気機関車での形式命名法(この事例では蒸気機関車の車輪配置でアメリカ式を採用し、その就役順に形式名称を付けた)であれば「形」ないしは「型」を用いることになるかと思います。その辺の事情は個々の項目に立てたいものを覧てみないといけませんが。そういうお答えでよいでしょうか。Sat.K 2007年2月12日 (月) 10:55 (UTC)[返信]
イギリスの蒸気機関車の形式名称表記についてですが、小生としては、固有名表記よりも数字表記を、具体的にはGWRのキャッスルでは4073型と表記すべきである、と判断いたします。これは、一部に同一名称で全く異なる仕様の車両が存在する(具体的にはGWRのCounty Classなどがこれに該当します)ため、車両設計としての固有性を優先する限りは、記事名としての検索の便を犠牲にしてでも、数字表記の形式名を記事名に採用せざるを得ない、と判断するためです。また、おたずねの「級」表記と「形」あるいは「型」表記の是非ですが、小生の感想としては、「級」は機能あるいは性能が同等であるものを設計の同一性の有無を無視して同一カテゴリに収める際に用いる区分法に基づく表記(例えば「弩級」戦艦と言った場合、HMS Dreadnoughtと同型の戦艦であると認識されることはまず無いはずです)であり、固有の設計に従う同型車両に対して用いる場合には「型」あるいは「形」表記の方が望ましいように思います。イギリスでの問題はむしろ、設計者の名で同一Class名の別設計車両を区分するLMSの様なケースで、こちらについては、現在英語版同様に設計者名を前に冠した記事名とするのが良いのかどうか、悩んでいます。 -HATARA KEI 2007年2月16日 (金) 11:34 (UTC)[返信]
BR のディーゼル機関車の例でわかる様に (BR の文脈では) type が class より上位ですが、日本ととして型は級より下です。ですので、漢字とのマッピングをひとまずおいておきましょう。なにより、class という概念の理解からはじめる必要があります。Class を型式名称だと捉えるのは必ずしも正しくありません。Class というのは classification という語からもわかる様に、分類概念です。これは、Big four や BR の成立過程を考えるとわかると思いますが、既存の機関車を利用して運行する上では当然の発想でしょう (日本での鉄道国有化と事情は同様)。同様の性能を発揮する機関車なら、どれでも構わないわけです。これは LMS/BR の power classification という考え方に端的に表れていますし、型式の異なる機関車であっても設計者の名を冠して同じ class 名で呼ぶことも理解できます。この意味で、class は日本で考える「型」でも「形」でもありません。強いて言えば、「貨物用旧性能 F 級直流電気機関車」程度のカテゴリであり、「級」が妥当だということになります。もちろん、ある鉄道会社でその class に分類される機関車は一型式しかない、ということは十分ありえる事であり、たまたま class と型式とが一致することはあるでしょうが、必然ではありません。その意味で、class に「型」や「形」の文字を当てるのは誤りです。冒頭でディーゼルの例を引きましたが、蒸気機関車でも Pacific type の class 何々だったりするので、その意味でも type を連想させる「型」や「形」の語を class にあてるべきではありません。しかるに、「F 級直流電気機関車」という用例にぴったり一致するわけでもないので、class に「級」をあてるのも適当ではありません。カナで「クラス」と書くのが適切です。同一クラスの機関車の型式を設計者の名前によって区別している場合は、記事名にも設計者の名を冠して区別すべきでしょう。尚、「弩級」をドレッドノート同型艦と認識しないのは、単に日本語の素養がないだけです。--Jms 2007年6月30日 (土) 11:06 (UTC)[返信]

イギリス車両の形式表記

議論も収束している様ですので、ガイドラインに対する以下の修正を提案します。

2.{系列名または形式名}は各社の正式な呼称を用いる <略>

  • 気動車は<略>
  • イギリスの車両の場合、Class は原則としてクラスと表記し、級、系、型、形などの漢字表記にはしない。
クラス名が個有名の場合は○○クラス、数字記号の場合はクラス○○と表記することを原則とする。
例:LMSプリンセスコロネーションクラス蒸気機関車、LNERクラスA4蒸気機関車
但し、グレートウェスタン鉄道 (GWR) は例外である。
例:グレート・ウェスタン鉄道6959型蒸気機関車
単一会社等のクラスに設計者による区別のある場合は設計者名を何らかの方法で付記する。
但し、そのうち最も著名なもの一つについては設計者名を付せずともよい。
例:LNERクラスA1蒸気機関車(ペパコーン)、LNERクラスA1蒸気機関車 - グレズレーによる設計
設計者名の付与は以下でも可能であるが、個有名クラスと混同のおそれがあるので推奨しない。
例:LNERトンプソンクラスA1蒸気機関車 - トンプソンによる設計

設計者名の区別は前置か後置か悩むところです。後置の方が他の表記方法との統一はとれる気がしますが、「トンプソンA1」というかたまりだと考えると前置とすべきかもしれません。英文記事は前置になっています。--Jms 2007年10月8日 (月) 17:18 (UTC)[返信]

クラス前置と後置、設計者名による区別について一部追加ならびに削除して明確化しました。--Jms 2007年10月15日 (月) 13:52 (UTC)[返信]
単一会社と「等」を追加。--Jms 2007年10月16日 (火) 16:26 (UTC)[返信]
設計者による区別の記述修正--Jms 2007年10月20日 (土) 05:58 (UTC)[返信]
設計者名付加の例外--Jms 2007年10月22日 (月) 21:49 (UTC)[返信]
読みにくくなったので書き直しました。--Jms 2007年10月22日 (月) 23:00 (UTC)[返信]
GWR 例外規定追加。--Jms 2007年10月23日 (火) 19:14 (UTC)[返信]
GWR 例外規定表現変更。--Jms 2007年10月25日 (木) 22:12 (UTC)[返信]

意見もなさそうですので、ガイドラインに反映しました。--Jms 2007年10月27日 (土) 10:39 (UTC)[返信]