マルマン (文具)

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マルマン株式会社
Maruman Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
164-0011
東京都中野区中央二丁目36-12
北緯35度42分3.1秒 東経139度40分49秒 / 北緯35.700861度 東経139.68028度 / 35.700861; 139.68028座標: 北緯35度42分3.1秒 東経139度40分49秒 / 北緯35.700861度 東経139.68028度 / 35.700861; 139.68028
設立 1947年(創業:1920年
業種 その他製品
法人番号 8011201005218 ウィキデータを編集
事業内容 スケッチブック、ノート、ルーズリーフ等の製造販売、画材用品の輸入販売、キャンソン社日本代理店、リラ社日本代理店
代表者 井口泰寛代表取締役社長
資本金 4900万円
売上高 39億1000万円
(2007年9月期)
純利益 2383万1000円
(2023年9月期)[1]
総資産 41億4594万7000円
(2023年9月期)[1]
従業員数 227人
外部リンク www.e-maruman.co.jp
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図案スケッチブック

マルマン株式会社(Maruman Co.,Ltd.)は、日本の文具メーカーである。本社は東京都中野区中央。学童用のスケッチブック製作から始まり、現在はクリアファイルやレポートパッドなどの事務用品、スケッチブックなどの画材大手として知られる。

なお、ゴルフ用品などで知られるマルマン(現・マジェスティ ゴルフ)は全く別の企業である。

沿革[編集]

  • 1920年:創業者、井口興一が学童用のスケッチブックを製作。実用新案特許を取り、関東一円の中学校に配布。
  • 1947年:株式会社「丸萬商店」を創立。
  • 1949年:画材店への卸売を始める。
  • 1954年:スケッチブックの製作を再開。文具業界に本格参入。
  • 1958年:ドイツからスパイラル製本機を導入。青山学院大学の学生・奈良部恵三の持ち込みデザインを表紙に採用した「図案シリーズスケッチブック」量産発売[2][3]
  • 1960年:他社に先駆けて、スパイラル製本を用いたスパイラルノートを発売。一大センセーションを巻き起こす。
  • 1962年:社名を「マルマン株式会社」に変更。
  • 1964年:神奈川県座間市に相模工場を稼働開始。
  • 1967年:プラスチック製のバインダーを発売。ヒット商品となる。
  • 1974年:宮崎県南那珂郡北郷町(現:日南市北郷町)に製造部門「宮崎マルマン株式会社」を設立。NFLのチームカラーをデザインした文具類を独占販売。スポーツブランドを象った文具の趨りとなる。
  • 1980年:米ウィルソンジョーンズ社と提携、ダブルロックファイルの発売開始。
  • 1991年:新潟県の誘致により南魚沼郡湯沢町に新潟工場を設置。
  • 1992年:布でくるんだバインダー「コベントリーガーデンファイルノート」を発売。高級感をイメージし、大ヒットとなる。
  • 1993年:業界に先駆け、スケルトンカラーのクリアファイルを発売。
  • 1997年:レポートパッドに再生紙を使用。
  • 2001年:仏マペット社の製品をライセンス販売。
  • 2003年:虹色の鮮やかなカラーが特長の「セプトクルール」の発売。バインダー、ノート、メモの幅広いラインアップで、人気を博す。
  • 2007年:生産グループ新潟工場閉鎖、生産拠点を宮崎に一本化。
  • 2008年:「図案スケッチブック」が、グッドデザインロングライフデザイン賞を受賞。また、「図案スケッチブック」発売50周年を記念し、コーポレートロゴを図案柄に変更。
  • 2011年:本社を中野区に移転。
  • 2013年:一枚ずつきれいにはがせる天のりパッド製本を採用したセプトクルール「ルーズリーフパッド&ホルダー」が第22回日本文具大賞 機能部門グランプリを受賞。
  • 2018年:「図案スケッチブック」60周年を記念した製品の発売。
  • 2019年:千葉県柏市柏美術学院を運営する「サニモ株式会社」を子会社化。
  • 2020年:創業100周年を記念し、創業日の9月21日を「スケッチブックの日」と制定[4]

主な商品[編集]

  • 図案シリーズ
    • 1年に200万冊以上売れる看板商品で、幼稚園や学校をはじめ、プロの画家にまで幅広く愛用されている。紙の表面に絶妙な凸凹があり、鉛筆で濃淡がつけやすく、絵に奥行きが生まれるようになっている。また、紙の色は真っ白ではなく少し黄色味がかった白で、日の光が当たったような温かみを表現しやすくなっている[5]
    • 図案の『』の字が表紙デザインの由来になったともいわれる[6]
    • 吸水性が高くインクがにじみにくく、テレビ業界で番組収録の際にカンペとして広く使われている[7]。また、バラエティ番組での回答記入紙の役割も果たす。
    • 東京ヤクルトスワローズのマスコットつば九郎も愛用しており、マルマンから「つば九郎モデルのスケッチブック1年分(365冊)」をプレゼントされている[8][9]
クロッキー

脚注[編集]

  1. ^ a b マルマン株式会社 第77期決算公告
  2. ^ 図案シリーズスケッチブック ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア”. www.nttcom.co.jp. 2015年12月7日閲覧。
  3. ^ 「ロングセラーの理由」『読売新聞朝刊』、2015年11月25日。
  4. ^ 一般社団法人 日本記念日協会”. www.kinenbi.gr.jp. 2020年9月8日閲覧。
  5. ^ シェアNo.1!昔ながらのスケッチブックが愛され続ける理由|TBSテレビ”. topics.tbs.co.jp (2020年6月17日). 2020年9月8日閲覧。
  6. ^ 「マルマンのスケッチブック」正式名とデザインの秘密 創業100年老舗のロングセラー商品|まいどなニュース”. maidonanews.jp (2020年5月18日). 2020年9月8日閲覧。
  7. ^ 価格.com - 「タモリ倶楽部 〜祝60周年!テレビ業界人の必須アイテム カンペ用(?)マルマンスケッチブック!!〜」2018年10月13日(土)放送内容 | テレビ紹介情報”. kakaku.com. 2020年9月8日閲覧。
  8. ^ ZUAN LIFE!|マルマン スケッチブック「図案」60th特設サイト : つば九郎のスケッチブックは「自由」の象徴”. www.e-maruman.co.jp. 2020年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月8日閲覧。
  9. ^ 東京ヤクルトスワローズ公式 [@swallowspr] (2018年5月25日). "マルマン株式会社のスケッチブックが誕生して60周年! 普段からスケッチブックを相方に仕事をしているつば九郎に、オリジナルデザインのスケッチブック1年分(365冊)をプレゼントして頂きました🎁 本日から、このスケッチブックで筆談トークします!ご注目下さい☆". X(旧Twitter)より2022年9月15日閲覧

外部リンク[編集]