ムラサキ科

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ムラサキ科
ハマワスレナグサMyosotis discolor
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: ムラサキ目 Boraginales
: ムラサキ科 Boraginaceae
学名
Boraginaceae Juss.
タイプ属
Borago L.
  • 本文参照

ムラサキ科(ムラサキか、Boraginaceae)は双子葉植物の科のひとつ。約100属、約2,000種からなる巨大なであり、灌木、亜灌木または草本で、世界中に分布する。日本には、草本の11属と木本の1属が分布している。

APG IIIまではどのにも属さない単独の科であったが、2016年に公表されたAPG IVにより、ムラサキ目の下に属することになった。

特徴[編集]

全体的に多毛で、花序が渦巻き状(巻繖花序)になるのが特徴。花弁は5つに分かれ、果実核果または4個に分かれる分果となる。ワスレナグサヘリオトロープなどのような観賞植物ボリッジなどのハーブが有名。

ネモフィラファセリアなどの草花を含むハゼリソウ科(Hydrophyllaceae)は、APG植物分類体系では、この科に統合された。

AGP IIにおいては、ムラサキ科は真正キク類Iリンドウ目シソ目ナス目を含む)に分類されるが、これらの目の1つに位置するのか、それらから独立しているのかどうかはまだ不明確である。従来のクロンキスト体系では、ムラサキ科はシソ目に含まれていたが、現在では、ムラサキ科はシソ科とはかけ離れていることが証明されている。

ムラサキは日本在来種で、花は白いがそのは紫色の染料生薬としても利用されてきた。西洋種の根にはこの色素や働きは無い。武蔵野に古くはよく見られ、伝統校の校章にもされてきたが、現在は絶滅危惧種となっている。栽培するには技術が必要である。

属の一覧[編集]

Echium wildpretiiカナリア諸島特産)
Myosotidium hortensia
タチカメバソウ
Trigonotis guilielmii
キュウリグサ
Trigonotis peduncularis

A[編集]

B[編集]

C[編集]

D[編集]

  • Dasynotus
  • Decalepidanthus

E[編集]

G[編集]

  • Gastrocotyle
  • Gyrocaryum

H[編集]

I[編集]

  • Ivanjohnstonia
  • Ixorhea

L[編集]

  • Lacaitaea
  • Lappula
  • Lasiarrhenum
  • Lasiocaryum
  • Lepechiniella
  • Lepidocordia
  • Lindelophia
  • Lithodora
  • ムラサキ属 Lithospermum - ムラサキ
  • Lobostemon

M[編集]

N[編集]

  • Neatostema
  • ルリカラクサ属 Nemophila - ネモフィラ
  • Nesocaryum
  • Nogalia
  • Nomosa
  • Nonea (monkswort)

O[編集]

P[編集]

R[編集]

  • Rindera
  • Rochefortia
  • Rochelia
  • Rotula

S[編集]

T[編集]

U[編集]

  • Ulugbekia

V[編集]

  • Valentiniella