メロウルックあかりちゃん

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メロウルックあかりちゃん: “Mellow Look”Akarichan )は、株式会社東芝[注 1]が日本国で販売した蛍光ランプである[3]。単にあかりちゃんメロウルックNとも呼ばれた[3][4]

東京芝浦電気株式会社[注 1]は、三波長域発光形蛍光ランプを1978年(昭和53年)から「メロウルック」の呼称で販売していたが、1983年(昭和58年)の全面改良で高効率化・高演色化したのを機に「メロウルックあかりちゃん」に改称した[5][6]。独自に開発した高性能希土類蛍光体の採用並びに塗布条件の改良によって、例えば環形30形で約13%の効率改善となった[5]。相関色温度は5,000Kである[7]。1985年(昭和60年)10月にも、独自に開発した高性能蛍光体並びに製造工程における劣化防止技術により、例えば環形30形で全光束を10%向上する改良が施された[6][8]

1990年(平成2年)に新製品「メロウ5」が発売され、蛍光ランプ商品群の主力の座を明け渡した[9]

脚註[編集]

註釈[編集]

  1. ^ a b 東芝グループの蛍光灯製造販売事業は、社名変更やグループ再編などにより1984年(昭和59年)3月31日までは東京芝浦電気株式会社 が、翌4月1日からは株式会社東芝が、1989年(平成元年)2月1日からは東芝ライテック株式会社が担っている[1][2]

出典[編集]

  1. ^ 沿革”. 会社概要. 株式会社東芝. 2023年7月8日閲覧。
  2. ^ 沿革・歴史”. 企業情報. 東芝ライテック株式会社. 2023年7月8日閲覧。
  3. ^ a b 「フォトニュース 光を創り,光を育てる東芝の照明」『東芝レビュー』第39巻第3号、東京芝浦電気株式会社、東京、1984年3月1日、doi:10.11501/3254109ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764 
  4. ^ 榊原裕一,秋山順悦,小原章男「3波長形蛍光ランプメロウルックシリーズ」『東芝レビュー』第42巻第9号、株式会社東芝、東京、1987年9月1日、655-657頁、doi:10.11501/3254153ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764 
  5. ^ a b 一ノ瀬昇「施設と設備」『東芝レビュー』第39巻第4号、東京芝浦電気株式会社、川崎、1984年3月31日、368-381頁、doi:10.11501/3254110ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764 
  6. ^ a b 恒川真一「3波長形蛍光ランプの光束向上」『東芝レビュー』第40巻第13号、東京芝浦電気株式会社、川崎、1985年12月1日、1136-1139頁、doi:10.11501/3254132ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764 
  7. ^ 植松雅夫「施設と設備」『東芝レビュー』第42巻第4号、株式会社東芝、川崎、1987年4月1日、305-317頁、doi:10.11501/3254148ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764 
  8. ^ 角忠夫「施設と設備」『東芝レビュー』第41巻第4号、株式会社東芝、川崎、1986年4月1日、381-393頁、doi:10.11501/3254136ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764 
  9. ^ 榊原裕一,寺島賢二,富永守「5色発光型蛍光ランプメロウ5(ファイブ)」『東芝レビュー』第45巻第10号、株式会社東芝、川崎、1990年10月1日、808-811頁、doi:10.11501/3254190ISSN 0372-0462全国書誌番号:00016764