ラガマフィン (ネコ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラガマフィン
ラガマフィンの子猫
原産国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
起源 人工交配種
体形 ロング&サブスタンシャル
平均体重  6.5 - 9kg  4.5 - 7kg 
被毛 長毛種
各団体による猫種のスタンダード
CFA スタンダード
GCCF スタンダード
ACFA スタンダード

ラガマフィン英語: Ragamuffin)は、ネコの品種のひとつである。1990年代にラグドールペルシャ系の種を掛け合わせて作出された[1][2]。ネコのテディベアとも呼ばれる[2][3]

歴史[編集]

アメリカで、ラグドールをベースとして作出された品種である。ラグドールを作出したブリーダーは独自の組織を運営し、そのブリーディングについて様々な規制を設けた。それらの規制に反発した他のブリーダーたちが組織から独立し生み出したのがラガマフィンである[3][4]

ラグドールとの違いが被毛の色やパターン、目の色などにとどまることから、国際ネコ協会英語版(TICA)には公認されていない[4]

特徴[編集]

この種の身体的特徴として、四角くて胸が広く、肩が短い首を支えている[5]。頭部は幅が広く、額はほどよく丸みを帯び、マズルは低めで幅が広く[3]、鼻は特に低い。またウィスカーパッド(ヒゲ袋)は膨らんでいる[6]

柔らかくて密度が高く、のような質感の毛を持ち、長毛種の中ではブラッシングなどの手入れが容易な種とされる[2][3][6]。被毛の色やパターンは様々である[6][7]。パターンはソリッドやタビーなど、色は白、黒、青、赤、クリーム、チョコレート、ライラック、シナモン、茶系などがみられる[8][9]。目の色もゴールドやグリーンなど、多くの色がみられる[10]

性格は穏やかで人にも懐きやすく[3]、人間の子どもや同居ネコ、あるいは他のペットにも寛容とされる[11]

健康上の問題[編集]

ルーツにペルシャが含まれることから、ラグドールと同様に肥大型心筋症多発性嚢胞腎の症例が多く、注意を要する[1][3]

脚注[編集]

  1. ^ a b いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 150.
  2. ^ a b c ねこまみれ事典, p. 109.
  3. ^ a b c d e f 高野八重子. "ラガマフィンの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑". ねこのきもちWEB MAGAZINE. 2024年5月12日閲覧
  4. ^ a b いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 151.
  5. ^ D. J. Conway (1998) (英語). The Mysterious, Magickal Cat. Llewellyn Publications. p. 184. ISBN 978-1-56718-180-7 
  6. ^ a b c "RagaMuffin Cats". RagaMuffin Cat Fanciers (英語). 2022年1月11日閲覧
  7. ^ いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 149.
  8. ^ Kate Conley (2015-08-15) (英語). RagaMuffin Cats. ABDO. p. 10. ISBN 978-1-62969-816-8 
  9. ^ "Ragamuffin • Nutrition, Temperament, Physical Description & Breeders". petonbed (英語). 2021年1月27日閲覧
  10. ^ いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 148.
  11. ^ いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 154.

参考文献[編集]

外部リンク[編集]