ラグナロクオンライン メルマガ4コマ劇場

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漫画:ラグナロクオンライン メルマガ4コマ劇場
作者 雄一郎
出版社 双葉社
掲載誌 ラグナロクオンライン公式メールマガジン
プロンテラスクエア
発売日 2008年8月12日
発表期間 2005年3月11日 - (2008年4月24日)
巻数 全1巻?
その他 連載名は「ラグナロクオンライン4コマ劇場」。
連載はキャラクターを一新し継続中。
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ラグナロクオンライン メルマガ4コマ劇場』(ラグナロクオンライン メルマガよんコマげきじょう)は、雄一郎による日本の漫画作品を収録した単行本である。A5判111ページ。

概要[編集]

MMORPGラグナロクオンライン」(以下、ROと略す)日本運営元のガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホーと略す)が発行するメールマガジンプロンテラスクエア」にて、同誌がデザインリニューアルを迎えたVol.50(2005年3月11日発行)より「ラグナロクオンライン4コマ劇場」の表題で連載を開始、2015年現在も継続中。本項で述べる単行本は、そのうちVol.124(2008年4月24日発行)までのエピソードをまとめ、2008年8月12日に双葉社より発売された。

ノビ、プリ、ケミの3名の冒険者を中心に、ROにおけるシステムや習慣、イベントなどにまつわるエピソードを1本ずつ掲載する、いわゆる単発型の4コマ漫画である。上記3名によるエピソードは単行本収録分(Vol.50〜Vol.124)で完結し、その後の連載はキャラクターを一新して続けられているが、これについて「あとがき」によれば単行本発売とキャラクターの刷新時期が重なったのは全くの偶然とのこと。なお、「ラグナロクオンライン4コマ劇場」はメールマガジン以外にも、ガンホーからROユーザー向けに提供されるブログパーツの一つ「ラグナロクTV」[1]としても配信されている。

「プロンテラスクエア」はHTML形式のメールマガジンであり「ラグナロクオンライン4コマ劇場」も他の記事同様にフルカラーで描かれることから、単行本も全編フルカラー印刷となっている。また、単行本には「4コマ劇場」のみならず著者がRO公式イラストレーターとして手がけた様々なイラストおよび描きおろしも収録されている。

単行本には巻末綴じ込み付録として、雄一郎自身がデザインしたROゲーム内アイテム「こっこちゃん」[2]のイラストカードが封入された。RO関連商品にこうしたゲーム内アイテムが付属することは珍しくないが、こと漫画出版物では数多い作品がある中でも異例であった。

登場キャラクター[編集]

各職業などについては、ラグナロクオンラインを参照。

ノビ
一人称は「ボク」。黄色いショートヘアが特徴の少女で、明るく素直で頑張りやだがどこか間が抜けた性格のボクっ娘。初登場時(Vol.50掲載「無免許」)はノービスで、1年近くも各職業の人々からスキル(技)について熱心に教わっていた。後にスーパーノービスへと転職、その前後に知り合ったプリ・ケミと共に過ごすことになった。
彼女の髪型・髪色はROで女性キャラクターを作る際に初期設定される髪型(いわゆる「ノビデフォ」髪)を再現している。著者である雄一郎は公式作品でキャラクターを描く際にゲーム内で実際に作成できる髪型・髪色を意識したデザインを施しており、例えばガンホーが運営するゲームポータルサイト「ガンホーゲームズ」で提供されるオンラインパチスロ「ラグナロクオンラインスロット」や、同サイトで提供されるFLASHゲーム「はじめての冒険〜新米ノービスの1日〜」クリア特典として配布されるデスクトップ壁紙など、本項作品との関連が定かでない作品においても女性ノービスもしくは女性スーパーノービスが、しばしば彼女によく似た姿として描かれている。
プリ
一人称は「俺」。逆立てた赤い頭髪に頭巾[3]を巻き、三白眼、アゴに無精ひげを生やし、常にタバコを咥えている男性プリースト。明確な形での初登場はVol.69「実際こんなもんです」[4]。小さな女の子(の姿をしたもの)に目がなく、特にケミが連れているホムンクルスのリーフに情熱を注ぐ。
ケミ
一人称は「あたし」(「私」の時もある)。黒い髪をポニーテールにまとめた、気の強い女性アルケミスト。Vol.80「目指せジューンブライド」にて初登場。少女姿のホムンクルス[5]「リーフ」を連れており、何かにつけ「スフィアーマイン」[6]爆弾のように使う。実は3人の中で最もレベルが高い。

単行本[編集]

双葉社より刊行されている(レーベル無し)。

  1. (2008年8月12日発売、2008年8月20日第1刷発行) ISBN 9784575300666

脚注[編集]

  1. ^ 「TV」と付くものの動画や映像ではなく、閲覧者が任意にボタンをクリックすることにより漫画が1コマずつ表示される仕組みである。漫画は定期的に更新し配信される。
  2. ^ 見た目はうずくまった雄鶏。ROのキャラクターが帽子の様に頭に被る(または頭に乗せる)「頭上段装備」の1つで、アニメーションによって微かに上下動する。キャラクターが攻撃を行う際、攻撃力をアップさせる「ラウドボイス」スキルが低確率で発動するが、装着時には攻撃速度が10%減少する。封入されたイラストカードには16桁のID記号が記され、それをガンホーゲームズのwebサイトから入力することにより、当該アイテムをROゲーム内で使うことができる。
  3. ^ 頭上段装備の一つで、額から後頭部にかけ環状に巻く形状。頭巾よりはバンダナに近い形状だが、ゲーム内での固有名は「頭巾」である。
  4. ^ それ以前にもVol.62「涙が止まらない」やVol.66「犠牲者は二人」に彼らしき男性プリーストが描かれている。
  5. ^ ゲーム内における「ホムンクルス」は、アルケミストだけが持て、プレイヤーと共に戦闘を行う補助キャラクターである。その動作は簡単な指示による他にAIによる自動制御も可能。4形式8種が居て、リーフは回復・支援を得意とするホムンクルスとされる。
  6. ^ アルケミストの技の1つで、モンスター「マリンスフィアー」を召喚する。マリンスフィアーは手足の無い球形のモンスターで攻撃手段を持たないが、召喚者たるプレイヤーを含む他者から攻撃を受けると自爆して周囲の敵に大きなダメージを与える。その様子から漫画作品などではあたかも爆弾の様に描かれることが多い。なお、実際のROには一部を除きPKシステムが無いので、スフィアーマインによっても他のプレイヤーにダメージを与えることはできない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]