上院落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上院落
岩槻区大溝地区(2015年2月)
種別 普通河川[1]
河口・合流先 古隅田川
岩槻区大字小溝)
流路 埼玉県さいたま市岩槻区
流域 埼玉県さいたま市
テンプレートを表示

上院落(じょういんおとし)は、埼玉県さいたま市岩槻区慈恩寺地区)を流れる水路である。

概要[編集]

この上院落は古くは慈恩寺沼からの悪水を流下させるために整備された排水路である。この上院落は岩槻区慈恩寺地区の大字慈恩寺・大字表慈恩寺・大字小溝など、流域周辺からの農業排水を集めながら、幾分か蛇行しつつ農地の中を流下している。流域周辺は古隅田川周辺は新市街地となっているが、その他はほぼ農地となっている。かつては慈恩寺沼より直接流下していたが[2]、今日では慈恩寺親水公園の西側を迂回するように流路が付け替えられ、慈恩寺沼とは沼の北西部にて接続している[3]古隅田川へと至る途中で古隅田川の旧堤防を樋管にて通過する。明治期の記録である「武蔵国郡村誌」には、「表慈恩寺村・小溝村の地を流れて古隅田川に入る」と記されている[4]。なお、流路の詳細に関しては下記の流路節を参照されたい。

流路[編集]

上院落と古隅田川の合流点
  • 岩槻北部公民館の東側をほぼ南へ向かい流下し、慈恩寺沼と接続する。
  • 大字慈恩寺の東部を慈恩寺親水公園の西側に沿うように南東へ流下する。
  • 慈恩寺沼の南部にて南南西より流下してくる水路が流入し、慈恩寺親水公園の南端にて北より流下してくる水路が流入する。この付近より周辺は農地となる。
  • 大字表慈恩寺の東部を南東へ向かい流下する。
  • 大字小溝の南部を東へ向かい流下する。
  • 新興住宅地の手前にて南西より暗渠にて流下してくる水路が流入する。
  • 新興住宅地の中を流下し、春日部市南中曽根との境界にて古隅田川へと至り、合流・終点となる。
  • 終点:古隅田川

橋梁[編集]

流域周辺の施設[編集]

脚注・参考資料[編集]

脚注
  1. ^ 「普通河川改修事業(109ページ)」 - 第6章 安全・生活基盤の分野 (PDF) - さいたま市ホームページ
  2. ^ 慈恩寺沼周辺 (1949年1月20日撮影) - 国土地理院ホームページ
  3. ^ 慈恩寺沼周辺 (2013年2月10日撮影) - 国土地理院ホームページ
  4. ^ 武蔵国郡村誌 第十二巻(71ページ)』 埼玉県立図書館 発行 昭和二十九年十一月二十八日 発行
参考資料

外部リンク[編集]