共成駅

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共成駅
きょうせい
Kyōsei
天塩大沢 (3.6 km)
(2.6 km) 歌越
所在地 北海道苫前郡初山別村字共成
北緯44度37分24.5秒 東経141度48分17.4秒 / 北緯44.623472度 東経141.804833度 / 44.623472; 141.804833
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 91.6 km(留萠起点)
電報略号 キセ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1958年昭和33年)10月18日
廃止年月日 1987年昭和62年)3月30日
備考 羽幌線廃線に伴い廃駅
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1977年の共成駅と周囲約500m範囲。上が幌延方面。緑に囲まれて影で判別しにくいが、線路東側に仮乗降場スタイルの石組み土盛の2両程の長さのホームと、ホーム上横に赤錆色の屋根の待合室が見える。ホームへの昇降口は歌越側(上側)端にあった。そこへ右上の細い道が向かっている。下側に国道232号から別れて右上方向の共成地区中心へ向かう陸橋があるが、そちらから駅への道は無い。周囲に殆んど人家が無いが、今もこの状況は変わらない。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

共成駅(きょうせいえき)は、北海道苫前郡初山別村字共成にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線(廃駅)である。電報略号キセ事務管理コードは▲121622[1]

一部の普通列車は通過した(1986年(昭和61年)11月1日改定の時刻(廃止時の時刻表)で、下りのみ1本(急行「はぼろ」後継の主要駅停車列車。上りは停車)[2])。

歴史[編集]

  • 1958年(昭和33年)10月18日 - 日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の初山別駅 - 遠別駅間延伸開通に伴い、開業[3]。旅客のみ取り扱い[4]
  • 1987年(昭和62年)3月30日 - 羽幌線の全線廃止に伴い、廃駅となる[3]

駅名の由来[編集]

当地の字名より[5]。太田幸夫(2004)では「共に成功しよう」という願望からではないかと推測している[3]

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(幌延方面に向かって右手側)に存在した[6]

無人駅となっており、ホーム上の待合所のみで駅舎は存在しなかった[6]

駅周辺[編集]

駅跡[編集]

1999年(平成11年)時点で跡形も無く[7]、2010年(平成22年)時点でも同様であった[8]。原野になっている。

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
羽幌線
天塩大沢駅 - 共成駅 - 歌越駅

参考文献[編集]

  • 国土地理院25000分の1地形図

脚注[編集]

  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  2. ^ 時刻表『JNR編集 時刻表 1987年4月号』(弘済出版社1987年4月発行)JRニュース13ページより。
  3. ^ a b c 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 175. ISBN 4-89391-549-5 
  4. ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、872頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、109頁。ASIN B000J9RBUY 
  6. ^ a b 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)202ページより。
  7. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVI』(JTBパブリッシング1999年3月発行)23ページより。
  8. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)47ページより。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]