台湾油症

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台湾油症(たいわんゆしょう)は1978年から1979年にかけて台湾で起こった健康被害である[1]

台湾彰化県渓湖鎮(けいこちん)の彰化油脂公司が作る米ぬか油PCBが混入し、2,000人以上が健康被害を受けた[1]。責任者3人に刑事罰と1億元(約3億円)の賠償金が言い渡された[1]が、被害者にお金が渡ることはなかったという[2]

1993年の健康調査によると、汚染グループと対照(普通)グループの比較として、女性の貧血症は2.3倍、男性の関節炎は4.1倍、椎間板ヘルニアは2.9倍であったという[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c 金星「カネミ油症と台湾油症の比較 -患者の症状、認定基準(日本)・患者登録(台湾)を中心に-」『九州地区国立大学教育系・文系研究論文集』第5巻第2号、九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会、2018年3月31日、No.4、hdl:10069/38202 
  2. ^ 『不正食用油使用で傷ついた「康師傳」は立ち直れるか』東洋経済2013年12月14日p102-103
  3. ^ 台湾PCB中毒汚染後の14年間の追跡調査

関連項目[編集]