坂東曲

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坂東曲(ばんどうぶし)とは、東本願寺の法要・報恩講でなされる行事僧侶が上体を揺らして念仏和讃を唱える。

由来としては「親鸞が越後へ流罪になる際、荒波に揺れる船の中で一心に念仏を唱えた」という説が広く知られているが、六斎念仏の演目「坂東」(現在も奈良に伝わる)との関連も指摘されている。[1][2] 蓮如が本願寺の勤行に取り入れ、本願寺の東西分派後も双方に伝えられていたが、西本願寺では寂如の代に廃止され、現在は東本願寺にのみ伝わる。

脚注[編集]

  1. ^ 岸田緑渓『親鸞と葬送民俗』 星雲社 2013年 ISBN 9784434182921 pp.121-123.
  2. ^ 堅田修『真宗の声明についての一考察』(大谷学報第54巻第1号)

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