室謙二

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室 謙二(むろ けんじ、1946年1月16日[1]- )は、日本の編集者文筆家

人物・来歴[編集]

東京都生まれ。明治学院大学文学部中退[2]。大学在籍中からべ平連に参加し、米軍脱走兵援助活動に関わる。その後、金芝河の救援運動にもかかわり、「金芝河らを助ける会」事務局長を務める[2]。金芝河英訳詩集「“The Middle Hour” Selected Poems of KIM‐CHI‐HA」などを出版[2]

第6次『思想の科学』編集代表などを務めたあと、1980年代後半からアメリカに住む。1998年に市民権を取得。『本とコンピュータ』編集委員。

妻のNancy BardackeはMindfulnessの教師[3]。甥の渡邉浩平北海道大学教授(広告企画論)[3]

著書[編集]

  • 『旅行のしかた 内側からタマゴを割る』(晶文社) 1975
  • 『アジア人の自画像』(晶文社) 1979
  • 『帰らない旅 スペイン・モロッコ・フィジー…』(教育研究社) 1980
  • 『踊る地平線 めりけんじゃっぷ長谷川海太郎伝』(晶文社) 1985
  • 『室謙二「ワープロ」術・キーボード文章読本』(晶文社、シリーズ「日常術」) 1986
  • インターネット生活術』(晶文社) 1996
  • 『天皇とマッカーサーのどちらが偉い? 日本が自由であったころの回想』(岩波書店) 2011
  • 『非アメリカを生きる <複数文化>の国で』(岩波新書) 2012
  • 『アメリカで仏教を学ぶ』(平凡社新書) 2013

共編著[編集]

  • 『時代はかわる フォークゲリラの思想』(編、社会新報、新報新書) 1969
  • 金芝河』(編、三一新書) 1976
  • 『パック旅行なんてクソクラエ』(芝生瑞和共著、鎌倉書房) 1978
  • 『闘いかたの流儀 野坂昭如政治白書』(編、筑摩書房) 1984
  • 『愉しみかたの流儀 野坂昭如猥褻白書』(編、筑摩書房) 1984
  • 『コンピューター文化の使い方』(津野海太郎共著、思想の科学社) 1994
  • 『日米生活対話 パソコン通信による16テーマ』(ナンシー・バーデキー共著、晶文社) 1994
  • 『大議論 それでも本に未来はある』(責任編集、「本とコンピュータ」編集室編、大日本印刷ICC本部、本とコンピュータ叢書) 2001
  • 9月11日メディアが試された日 TV・新聞・インターネット』(外岡秀俊, 枝川公一共編著、「本とコンピュータ」編集室編、大日本印刷ICC本部、本とコンピュータ叢書) 2002
  • 『編集とはどういう行為か? (鶴見俊輔さんの仕事 3)』(松田哲夫, 黒川創共著、編集グループSure) 2017

翻訳[編集]

  • 『メディアラボ 「メディアの未来」を創造する超・頭脳集団の挑戦』(スチュアート・ブランド、麻生九美共訳、福武書店) 1989

参考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ a b c 日外アソシエーツ現代人物情報より
  3. ^ a b 『非アメリカを生きる <複数文化>の国で』後書き