平和の灯公園

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平和の灯公園
平和の灯公園
2023年4月
所在地
座標 北緯42度59分15.1秒 東経141度33分21.1秒 / 北緯42.987528度 東経141.555861度 / 42.987528; 141.555861座標: 北緯42度59分15.1秒 東経141度33分21.1秒 / 北緯42.987528度 東経141.555861度 / 42.987528; 141.555861
面積 2500平方メートル[1]
開園 1996年(平成8年)9月1日[1]
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カバーの外された灯火台。わずかに火が見える。

平和の灯公園(へいわのひこうえん)は、北海道北広島市にある公園

概要[編集]

北海道北広島高等学校北広島市総合体育館の間[2]北海道ボールパークFビレッジから南東に約500メートルの位置に所在する[1]

公園の中央付近には、広島平和記念公園平和の灯(ともしび)から分火された平和のが燃える灯火台があり、3世代をイメージしたモニュメントに囲まれている[1]。岩造りの灯火台の上に据えられたランプ状のカバーの中で、平和の灯は絶えることなく燃え続けていると言われる[2]

歴史[編集]

1884年(明治17年)に広島県出身者たちが入植して開墾した地域は、広島村、広島町と発展を続け、1996年(平成8年)9月1日には市制に移行して「北広島市」となった[1]。同日、市制施行記念事業の目玉のひとつとして当公園で行われたのが、「平和の灯」点灯式である[1]。地域の歴史を踏まえ、また子供たちに平和の大切さを伝えるために、広島県から平和の灯が空輸されてきたのであった[1]

北広島に到着した平和の灯は、市役所前でいったん5つに分けられ、市内全5地区の中を約100人の子供たちによるリレー形式で運ばれた後、当公園で再びひとつとなって灯火台にともされた[1]。この行程は、市内の中央部に位置する野幌原始林によって分散している5つの地域が結束することをイメージしたという[1]

その後、2023年(令和5年)のボールパーク開業に伴って、当公園に隣接する市道が2車線から4車線へと拡幅された[1]。この影響で公園の広さは7割程度に縮小し、灯火台は元の位置から南東に約7メートル移動した[1]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 青木由直「21 見えない平和の灯(北広島市共栄)」『江別・北広島秘境100選』共同文化社〈都市秘境シリーズ〉、2008年12月1日。ISBN 978-4-87739-151-5 
  • 伊藤駿 (2023年3月30日). “ディープに歩こう 第1部 北広島・BP (5) 平和の灯は今も”. 北海道新聞: 地域の話題:札幌 17面