成島焼

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明治時代の徳利 ロサンゼルス郡美術館所蔵

成島焼(なるしまやき)は、山形県米沢市で焼かれる陶器である。米沢藩主の上杉鷹山が家来の相良清左衛門に相馬焼の技法を学ばせて天明元年(1781年)開窯した。絢爛豪華な絵付は用いられず、海鼠釉、黒釉と窯の焼成によって生じる窯変だけで作品を仕上げるのが特徴。成島焼は藩の御用窯として栄え、藩政を支えるほど潤いを見せたが、近代に入り衰微し、大正年間には廃窯した。

現在は長井市で成島焼という名称で和久井富二夫が復興させ、米沢市で鳴洲窯の名称で水野哲が復興させている。