王桜

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王桜
王桜
王桜
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : サクラ亜科 Amygdaloideae
: サクラ属 Cerasus
学名
Cerasus × nudiflora (Koehne) T.Katsuki & Iketani
和名
エイシュウザクラ
王桜
各種表記
ハングル 왕벚나무, 왕벚꽃
漢字 王벚나무, 王벚꽃
発音 ワンボンナム, ワンボッコッ
RR式 Wangbeonnamu, Wangbeotkkot
MR式 Wangbŏnnamu, Wangbŏtkkot
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王桜(ワンボンナム(왕벚나무)、ワンボッコッ(왕벚꽃)、学名:Cerasus × nudiflora (Koehne) T.Katsuki & Iketani、和名:エイシュウザクラ瀛州桜)、サイシュウザクラ(済州桜)[1][2][3])は、オオヤマザクラを父系、エドヒガンを母系とする第1世代自然雑種バラ科サクラ属に分類される[2][3][4][5][6]

なお、現在の生物学では、独立したspecies)と見なされるためには、その種の中の個体に遺伝的多様性があり、「個体が互いに交配して子孫を残すことができている一定規模の集団」という条件を満たさなければならない[7]。しかし、王桜は研究で自然界で自然に増えていくことが極めて困難な種間雑種であることが判明している[8]。このため、王桜は野生での個体数が「野生種の集団」としてはあまりにも少なく、生物学上の種の概念では「独立した種」とはいえず、あくまでも種間雑種である[7]

概要[編集]

起源[編集]

バラ科サクラ属(Cerasus)の樹木は、日本に9種が自生するほか、数多くの栽培品種がある。その中の二種であるエドヒガンオオヤマザクラ種間雑種(C. × nudiflora)である[9]

韓国での認識・実数[編集]

上記のように実態は種間雑種であるもの、韓国では、「済州島漢拏山全羅南道海南郡大芚山(テドゥンサン)に自生している韓国の固有種」とされている。済州特別自治道西帰浦市新礼里(天然記念物第156号)、済州特別自治道済州市奉蓋洞(天然記念物第159号)、全羅南道海南郡大芚山(天然記念物第173号)の3か所が王桜自生地として天然記念物に指定されている[10]

王桜は現在希少種として韓国の絶滅危惧種IUCNレッドリストではない)に指定されている[11][12]。2017年4月時点で194株が済州島漢拏山で確認されている[13]

ソメイヨシノ寄贈・植樹運動と忘却[編集]

「1950年に勃発した朝鮮戦争のため荒廃した祖国の山林を蘇らせよう」との目的で、1960年以降に在日韓国人らによって6万株に達する日本の桜(ソメイヨシノ)が寄贈された[14][15]。更に、1974年には朴正煕大統領にやる大統領令「桜の大植樹運動」が展開され、日本から輸入されたソメイヨシノが韓国各地に植えられた[16]

韓国で植えられた桜のほとんどがソメイヨシノであり、済州島にもソメイヨシノが大々的に植樹された現状からすると、「ソメイヨシノとの交配が起こり自生の王桜が消滅する可能性がある」と報じられた[16]。研究によると、そもそも王桜の種子は非常に実りづらく、自然界で広がる事はほとんどないとの研究が報告されている[8]

2015年に韓国では「王桜の世界化」を目指す国際シンポジウムが開かれている[17]。韓国国立山林科学院暖帯亜熱帯山林研究所が組織培養で王桜の苗木を大量生産することに成功したと発表した[18]

2022年に行われた調査によると、ソウルのサクラの名所である韓国国会汝矣島周辺に植えられたサクラのうち9割以上が日本原産のソメイヨシノであり、残りも王桜(エイシュウサクラ)は1本も植えられていなかったことが判明した[19][20]。また「桜祭り」が行われる、「韓国の桜の名所」として有名な鎮海の女座川沿いの99.7%、慶和駅周辺の桜の木の91.1%が1960年代に日本から持ち込まれた日本産のソメイヨシノ[21]であり、残りも日本産のシダレザクラなどであり、王桜(エイシュウサクラ)は一本無かったことが判明している[22]

特徴[編集]

野生種の雑種であることから遺伝的に多様であり個体ごとに特徴に広い差異が存在する。通常花弁は5枚であり、ヤマザクラと似た特徴を示す。海抜500メートルくらいのところで育つが、それより高いところに自生する山桜と低地の桜の交雑種と韓国では考えられている。

個体によってはソメイヨシノに非常に似ることから、以前は形態学的観念からソメイヨシノの起源の一つとする説もあった。しかし、現在のDNA調査の結果によると別種と確認されている[23]。DNA研究によると、母系はエドヒガン、父系はヤマザクラあるいはオオヤマザクラの自然交雑種であるとされてきたが[24][25]、2017年1月、国立研究開発法人森林総合研究所(チーム長 勝木俊雄)が、形態学や集団遺伝学、分子系統学の最新の知見を基にした岡山理科大学池谷祐幸との共同研究の結果を発表し、王桜はエドヒガンとオオヤマザクラの種間雑種であることを発表した[26][27][28]

日本の国立遺伝学研究所は、ソウル大学の教授だった姜永善からこの品種のサクラの種子を入手し育てており、実生してみると多くの形質に分かれ、「ソメイヨシノ」に似たいくつもの個体が生まれたと報告されている[29]。なお2021年時点ではエイシュウザクラからチェジュザクラ(済州桜)へと名前が変更されている[30][31]

名称[編集]

ケーネは王桜をソメイヨシノ(当時の学名はPrunus yedoensis Matsum.[32])の変種と考え、Prunus yedoensis var. nudiflora Koehne と命名した[33][1][注釈 1]。小泉の論文ではPrunus quelpaertensis Nakai[注釈 2]Prunus nudiflora Koidz.などの学名となっており[36]、和名ではエイシュウザクラサイシュウザクラ[3](瀛洲桜)のほかタンナヤマザクラ(耽羅山桜)ともされている[36]

2017年1月の森林総合研究所の発表で、王桜の学名が「Cerasus × nudiflora (Koehne) T.Katsuki & Iketani」と命名され、ソメイヨシノの学名「Cerasus × yedoensis (Matsum.) Masam. & Suzuki 'Somei-yoshino'」と区別された[26]

韓国では、ソメイヨシノについて日本語の原音と同じ「소메이요시노」が使用されることは少ない[37]。多くの場合では王桜とソメイヨシノとの区別はつけられておらず、両者とも「왕벚나무(ワンボンナム)[注釈 3]」や「왕벚꽃(ワンボッコッ)[注釈 4]」と呼称される。

このため、朝鮮語のウェブサイトに表記されている「왕벚나무」や「왕벚꽃」をオンライン翻訳で日本語に翻訳すると、しばしば「ソメイヨシノ」と訳されることがあり、混乱が生じやすい。

ソメイヨシノとの混同[編集]

王桜の一部の個体がソメイヨシノに類似していたことから、過去には済州島に自生する本種とソメイヨシノが同種であるとの説があった。 済州島西帰浦に住んでいたフランス人神父タケ (Taquet) が、1908年4月14日に、漢拏山北側の観音寺裏手の山、海抜600メートルの地点で採集した。採集された標本に基づき、1912年、当時バラ科の権威だったドイツベルリン大学ベルンハルト・ケーネがソメイヨシノの変種として報告した[33]。 日本の小泉源一も済州島に自生する本種とソメイヨシノが同種であるとの説を唱えたことがあった。しかし腊葉標本が残っていないことから、この説は当時から疑問視されていた。現在ではソメイヨシノは最初の親をエドヒガンと日本固有種のオオシマザクラとし、全て接木挿し木によって人工的に繁殖させたクローンの園芸品種のサクラであることが、DNAフィンガープリント法や核SSR(シンプル・シーケンス・リピート)法などの遺伝子解析で判明しており[38][39][40][41]、ソメイヨシノは韓国原産ではなく、王桜と同種でもないことが判明している[26]

韓国におけるソメイヨシノ起源説[編集]

済州王桜春祭りでのパフォーマンスショー(2009年)

一方韓国では、日本からの独立後にソメイヨシノを日本の木であるとして伐採していたが、1962年に朴万奎(パク・マンギュ)と夫宗休(プ・チョンギュ)の二人の植物学者によって鎮海にあるソメイヨシノは済州島原産であるとの説が発表され認識が改められた[16]。それ以降は王桜とソメイヨシノが同種であるとの説が支配的となった。

このため韓国では、韓国三大紙や聯合ニュースのような主要メディアも4月前後になると、しばしばソメイヨシノの韓国起源説を取り上げ、海外への広報活動を行うこともある[42][43]

また、韓国国立山林科学院暖帯山林研究所のキム・チャンス博士は、日本統治時代に日本人が済州島の王桜を改良、のちに大量増殖し、それを3000株アメリカに贈ったものが、ポトマック川川辺のサクラだと主張している。[42][43][注釈 5]

済州王桜春祭り(2010年)

また、アメリカ農務省のサイトに掲載された韓国人チョン・ウンジュ博士のDNA調査(2011年4月改訂)では、この2種は完全に別種と結論づけていたが[46]、2014年4月に、韓国KBSの取材に答えたチョン博士は、この論文は誤りであったとし、近くソメイヨシノの起源が王桜であるとする論文を発表すると前言を翻した[47]

さらに2015年当時アメリカン大学(AU)の学長であったLouis W. Goodmanは、在米韓人科学技術者協会(KSEA)の第3回年例会議で、環境アナリストによって行われた研究の結果「DC地域の桜と済州島産桜が同じ種と確認された」とし、「DCの桜は韓国済州島が原産地である王桜」、「当該の桜の木が、珍しい植物を収集した日本に、遠い昔済州島及び鬱陵島地域で採集された可能性もある」と韓国起源説を後押しする仮説を立てた[48]

2018年、韓国の山林庁国立樹木園は明知大学校嘉泉大学校との研究チームと済州島の王桜のゲノム解析を行ない、島に自生するエドヒガンを母系、ヤマザクラを父系とする自然雑種であるとの研究結果を『ゲノムバイオロジー英語版』9月号に発表した[4][49]。これに関して、中央日報で起源をめぐる論争が「やや呆気なく終止符を打たれた」と報道された[4]。この研究結果に基づいて国家標準植物リストが更新され、従来の王桜が済州王桜(自生種)と王桜(栽培種)に分離して掲載されるようになった。これに対してキム・チャンスや済州道選出の国会議員は「公式に王桜の韓国固有種の地位を奪い、王桜が日本原産という日本の主張を受け入れ、結果的に王桜生物主権を日本に無償譲渡した」「山林庁が王桜が日本種であるという誤った認識拡大に責任がある」「根拠のない説」との主旨で山林庁を非難した[50]

2022年、社団法人「王桜プロジェクト2050」が発足し、ソメイヨシノと王桜は別種であることを理由に、すでに植樹されたソメイヨシノを王桜に植え替える計画があることが発表された。この法人は、自生する王桜はクローンであるソメイヨシノより気候変動など環境変化への対応力が優れると主張している[51]。同年に同法人によりソウルの桜の名所における桜の樹種に関する実地調査が実施され、王桜が一本もなくほとんどがソメイヨシノであることが発表された[19][20]。また翌年には鎮海の桜の名所の桜もほぼソメイヨシノであり、残りも日本産のシダレザクラ桜などであり王桜ではないことが発表された[22]

このように徐々に韓国でも王桜とソメイヨシノは別種であるという認識が広がったが、2023年から韓国の山林庁国立樹木園は3年間かけて、2018年の研究で一度は別種とした王桜(ソメイヨシノのこと)についても新たに遺伝研究をしてその起源を明らかにするという。済州国際自由都市放送(JIBS)はこの研究について、2018年の研究を「修正」する後続研究であると報じている[50]

参考文献[編集]

  • 勝木俊雄「サクラの分類と形態による同定」『樹木医学研究』第21巻第2号、樹木医学会、2017年、93-104頁、doi:10.18938/treeforesthealth.21.2_93ISSN 1344-0268NAID 130007814398 

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ なお、後にソメイヨシノの学名はアーネスト・ヘンリー・ウィルソンの研究でエドヒガンとオオシマザクラの交配種と考えられるようになり、×のついた"Prunus × yedoensis Matsum.”に変更されている。
  2. ^ カスミザクラやウスゲヤマザクラのシノニムともされる[34][35]
  3. ^ 王桜の木の意
  4. ^ 王桜の花の意
  5. ^ なお、米国にはソメイヨシノ以外の品種も贈られており、尾崎がワシントンD.C.に贈ったサクラは計12種類で、内訳はソメイヨシノ(1,800本)、有明(100本)、フゲンゾウ(120本)、福禄寿(50本)、ギョイコウ(20本)、イチヨウ (160本)、ジョウニオイ(80本)、カンザン(350本)、ミクルマガエシ(20本)、シラユキ(130本)、スルガダイニオイ(50本)、タキニオイ(140本)の合計3020本だった[44][45]

参考文献[編集]

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  3. ^ a b c 勝木 2017, p. 96-97.
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  21. ^ 前述の通り、主に在日韓国人などが寄贈したソメイヨシノ
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関連項目[編集]