福島国際研究教育機構
福島国際研究教育機構（ふくしまこくさいけんきゅうきょういくきこう、英：The Fukushima institute for Research, Education and Innovation、略：F-REI、エフレイ）は、令和5年4月1日に福島県双葉郡浪江町に、東北地方の復興や科学技術・産業競争力の強化のための「創造的復興の中核拠点」として日本国政府によって設立された特殊法人[1]。
概要[編集]
令和元年に開催された福島浜通り地域の国際教育研究拠点に関する有識者会議にて、当該地域での研究教育施設の設置が審議され、令和2年12月に復興会議で決定され、プロジェクト開始。令和5年4月1日に浪江駅近くのふれあいセンターなみえ内に本部が開設された。
主目的とテーマ[編集]
- 主目的
福島県浜通りにおける研究開発、産業化、人材育成
人材育成については、福島県内の大学や高専、高校と出張講義などを行っている。
- 研究テーマ
根拠法・会議[編集]
- 福島復興再生特別措置法
- 福島浜通り地域の国際教育研究拠点に関する有識者会議[1]
沿革[編集]
- 令和元年（2019年）7月29日、福島浜通り地域の国際教育研究拠点に関する有識者会議第1回開催
- 令和2年（2020年）12月18日、復興会議で設立が決定
- 令和5年（2023年）4月1日、浪江町に本部開設
機構関係者[編集]
- 理事長
- 理事
- 執行役
- 監事
- 理事長特別顧問
所在地[編集]
- 本部：福島県双葉郡浪江町大字権現堂字矢沢町6-1 ふれあいセンターなみえ内
- いわき出張所：福島県いわき市内郷綴町榎下46-2 いわき市内郷支所内[2]
- 研究分室：福島県立医科大学環境動態解析センター棟内
交通アクセス[編集]
連携機関・団体[編集]
- 自治体
- 大学等
- 企業・団体等
問題点[編集]
- 中央からの出向職員による現地採用職員、住民へのウエ目線
2023年4月、準備チームからの中央官庁出向職員組から、4月1日付採用の現地採用職員に対して敬語を使用をせず、また現地採用職員に対し「あごで使っていいから」とも指示。ある出向職員は「外で〝第一村人〟に挨拶されちゃった」などと部内で放言した。これについて総務部門は個人が特定される質問にはお答えできないなどと回答している[10]。
- 認知度が低い
2023年6月に実施された第41回福島県民世論調査で当機構の認知度を福島県民に尋ねた結果、「名前は知っているが、内容はほとんど知らない」「名前も内容も知らない」との回答が合わせて76.2%に上った[11]。
脚注[編集]
- ^ 「福島国際研究教育機構（F-REI）の設立－世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」ヘ－」【日本政府】2023年5月付
- ^ 「内郷にＦ―ＲＥＩいわき出張所設置 あす市と連携協定締結も 自治体とは初」【いわき民報】2023年4月14日付
- ^ 「エフレイの将来像探る 福島県いわき市で設立記念シンポ 学生ら地域振興へ提言」【福島民報】2023年4月16日付
- ^ 「福島国際研究教育機構（F-REI（エフレイ））と連携協力に関する基本合意書を締結しました」【浪江町】2023年5月31日付
- ^ a b c F-REI事業紹介>連携協力に関する基本合意書（MOU）等の締結について【F-REI】2024年4月11日付
- ^ 「Ｆ‐ＲＥＩと会津大学が連携協定を締結（福島）」【福島放送】2023年5月30日付
- ^ 「福島国際研究教育機構（F-REI）との連携協力に関する基本合意書締結式及びF-REIトップセミナーが開催されました」【福島大学】2023年5月17日付
- ^ 「福島国際研究教育機構と連携協力基本合意書を締結しました」【福島県立医大】2023年4月5日付
- ^ 「福島国際研究教育機構発足 高専と連携し技術者育成 機構への就職促す 福島県復興へ期待」【福島民報】2023年4月2日付
- ^ 【福島国際研究教育機構】職員が２日で「出勤断念」【エフレイ】【政経東北】2023年4月付
- ^ 「エフレイの認知度向上が課題 「内容知らない」「名前も内容も知らない」が７６％ 福島県民世論調査」【福島民報】2023年6月19日付
関連項目[編集]
- 量子科学技術研究開発機構 － 令和3年の再編に伴い、組織の一部を引き継ぐ
- en:Pacific Northwest National Laboratory － モデルとする元放射線汚染地にあるアメリカの国立研究所
