窪田僚

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窪田 僚(くぼた りょう、1952年6月7日 - )は、日本小説家コピーライター北海道出身。北海道大学工学部建築学科卒業、経済学部中退。

パルコ出版発行の雑誌『ビックリハウス』の読者投稿コーナー「ビックラゲーション」に投稿していた。優秀作2編は、1976年にブロンズ社から発行された単行本「ビックラゲーション選」に収録され、窪田の顔写真も掲載されている。

1976年、23歳の時に「ビックリハウス」が主催した短編小説賞『エンピツ賞』第1回に入選する。なお、受賞作『しづこちゃん』は「エンピツ賞傑作選」(1984年1月、パルコ出版)に収録されている。

エンピツ賞受賞後、ショートショート、青春小説、エッセイを執筆する。主に集英社コバルト文庫角川スニーカー文庫ジュブナイル(21世紀で言うライトノベル)を発表した。その他、広告や宣伝のコピーなどの仕事を請け負う。学習研究社から出版されていたアイドル雑誌「Momoco」のグラビアページには長年コピーを書いていた。

小説家としてのデビュー作である「ヘッドフォン・ララバイ」は当時評判となり、シブがき隊の主演で映画化された。さらに「大人になりたい」はタレント・かとうれいこの主演で映像化された。

ジュニア向け小説家だったが、その後ディズニー作品のノベライズ・絵本化などを手掛ける絵本作家に転進。

主な作品リスト[編集]

ヘッドフォン・ララバイ(黎と有沙)シリーズ(集英社コバルト文庫) ※未完

  • ヘッドフォン・ララバイ 公園通りの青春(1981年1月15日) ※1983年、映画化。主演:シブがき隊
  • ミッドサマー・ウェザー -ヘッドフォン・ララバイ2-(1982年5月15日)
  • ツインハート・アベニュー -ヘッドフォン・ララバイ3-(1983年7月15日)
  • ハーフミラー・エイジ(1985年8月15日)

あのコとシリーズ(集英社コバルト文庫、イラスト:内田春菊

  • あのコとスペクタクル(1986年5月15日)
  • あのコとスリリング(1987年3月15)
  • あのコとサスペンス(1988年2月15)

木谷彩(きたに・さい)シリーズ(角川文庫、イラスト:高田明美

  • 放課後、アイスティ(1986年8月25日)
  • 真夏日、ウインディ(1988年3月25日)

北都プリンセスシリーズ(集英社コバルト文庫、イラスト:鈴木みや)

  • 北都プリンセス -ライラックの風に吹かれて-(1988年9月10日)
  • 夢降り、バレンタイン -北都プリンセス2-(1989年2月10日)
  • ねえ、どうおもってる? -北都プリンセス3-」(1989年11月1日)
シリーズ外作品
  • ファーストスノウキッス(1982年11月15日、集英社コバルト文庫)
  • マイディアスウィート(1983年1月15日、集英社コバルト文庫)
  • 東京ラプソディ(1984年10月15日、集英社コバルト文庫)
  • キラー通りで、青春小説(1988年10月1日、角川文庫、イラスト:高田明美)
  • 大人になりたい(1989年7月1日、角川文庫、イラスト:あいかわももこ) ※1991年、Vシネマ化。主演:かとうれいこ

児童文学[編集]

  • 「うらないトリオ・キューピッズ」シリーズ(ポプラ社:とんでる学園シリーズ、画:鈴木みや)
  • 「恋の悩み相談ペア」シリーズ(ポプラ社:とんでる学園シリーズ、画:たしろ季霧)
  • 「芽衣探偵チャームズ」シリーズ(ポプラ社:もっと・とんでる学園シリーズ、画:瀬口恵子)
  • 恋占い・アキストゼネコでハートビート(1989年12月1日、講談社青い鳥文庫、イラスト:あさくらみゆき)
  • 廊下でI LOVE YOU(1990年1月1日、講談社青い鳥文庫、イラスト:たかなししずえ
  • うわさになれたらいいのに(1990年7月1日、ポプラ社、イラスト:あいかわももこ)
  • パラレル少女・亜湖(1991年11月1日、小学館パレット文庫、イラスト:長江朋美
  • きっともっとずっと(1992年6月1日、小学館パレット文庫、イラスト:長江朋美)

参考サイト[編集]