紙破り

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紙破り』(かみやぶり)は、日本芸術家村上三郎によるパフォーマンスアート[1]

概要[編集]

作者の村上は、長男が破ったから「紙破り」の着想を得た[2]

「紙破り」はクラフト紙を張った枠に体をぶつけ、破りながら通過するパフォーマンス作品である[3][4]。この作品は、パフォーマンスアートの先駆と位置付けられている[3]

1955年に行われた「紙破り」の残った枠と紙が唯一国内に現存しており、その他に写真家大辻清司が捉えた写真や映像、連続写真などが残っている[3]。1994年には、ポンピドゥセンターにて当パフォーマンスを披露[2]。晩年には『出口』と題し、薄い紙の貼られた出口を静かに村上が出て行くパフォーマンスも行った[2]

脚注[編集]

  1. ^ 「紙破り」の美術家・村上三郎、向き合った「絵画」とは”. 毎日新聞. 2024年5月6日閲覧。
  2. ^ a b c 「紙破り」の作家、村上三郎の本当の姿:キュレーターズノート|美術館・アート情報 artscape”. 美術館・アート情報 artscape. 2024年5月6日閲覧。
  3. ^ a b c 村上三郎の「紙破り」をいま改めて考える。大阪のアートコートギャラリーで展覧会開催”. 美術手帖. 2024年5月6日閲覧。
  4. ^ 紙破り(村上三郎)”. Whitestone Gallery. 2024年5月6日閲覧。