線 (細川俊夫)

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』(せん、Sen)は、日本の作曲家細川俊夫1984年から1993年にかけて作曲した、様々な独奏楽器のための作品群である。

作品[編集]

線 I[編集]

線 I』は、1984年に作曲されたフルートのための作品である[1]。演奏時間は約13分半。

1985年6月30日に東京甲斐道雄の演奏によって初演された[1]

1986年に改訂され、改訂版の初演はイギリスロンドンで、アルメイダ国際現代音楽祭の一環として、ピエール=イヴ・アルトーの演奏によって行われた[1]

線 II[編集]

線 II』は、1986年にサントリーホールの委嘱によって作曲された、チェロのための作品である[1]。演奏時間は約13分。

1987年2月21日に東京で堤剛の演奏によって初演された[1]

線 III[編集]

線 III』は、1988年高田和子の委嘱によって作曲された、三弦のための作品である[2]。演奏時間は約9分。

1989年4月8日に東京で高田の演奏によって初演された[2]

線 IV[編集]

線 IV』は、1990年に「メッツ国際現代音楽の出会い」の委嘱によって作曲された、オルガンのための作品である[1]。演奏時間は約12分。

1990年11月17日にフランスメッツで「メッツ国際現代音楽の出会い」の一環として、ジグモント・サットマリーの演奏によって初演された[1]

線 V[編集]

線 V』は、1991年シュテファン・フッソングの委嘱によって作曲された、アコーディオンのための作品である[1]。演奏時間は約10分。

1992年2月27日にドイツヴィースバーデンでフッソングの演奏によって初演された[1]

線 VI[編集]

線 VI』は、1993年中村功の委嘱によって作曲された、打楽器のための作品である[1]。演奏時間は約12分。

1993年9月24日にドイツのベルリンで、「ベルリン芸術週間」の一環として中村によって初演された[1]

脚注[編集]