若宮稲荷神社 (ハワイ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
若宮稲荷神社
Wakamiya Inari Shrine
社殿 地図
若宮稲荷神社 (ハワイ)の位置(オアフ島内)
若宮稲荷神社 (ハワイ)
若宮稲荷神社 (ハワイ)の位置(ハワイ州内)
若宮稲荷神社 (ハワイ)
直近都市ハワイ州ワイパフ
座標北緯21度23分9.6秒 西経158度0分41.4秒 / 北緯21.386000度 西経158.011500度 / 21.386000; -158.011500座標: 北緯21度23分9.6秒 西経158度0分41.4秒 / 北緯21.386000度 西経158.011500度 / 21.386000; -158.011500
面積1/4エーカー
建設1914年、1918年
建築家ハスチュン(Haschun)
建築様式神社建築
NRHP登録番号80001285[1]
NRHP指定日1980年1月8日

若宮稲荷神社(わかみやいなりじんじゃ、英語: Wakamiya Inari Shrine)は、アメリカ合衆国ハワイ州ワイパフにある神社オアフ島に唯一現存する神社建築稲荷神社であり、社殿は朱色で塗られている[2]サトウキビパイナップルプランテーションで働いた日系人にとっての代表的な宗教的遺産である。

歴史[編集]

1912年東京で修行した神職のヨシオ・アキザキが創建した。

初代の社殿は、1914年にハスチュンとしか名が知られていない日本人建築家ホノルルカカアコにある工業地域に創建。1918年に同じホノルル市内のモイリイリ地域内のサウス・キング通り2132に位置する日系人コミュニティ中心部に遷座された。

ヨシオ・アキザキ死去後の1951年、ヨシオの息子であるタケオが資産や祭祀を継承したが、タケオの死後に資産は売却され、社殿も1979年スポーツ用品店を建設するためにワイパフ文化庭園に遷座された[1]

1980年1月8日アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録[1]

ワイパフ文化庭園に遷座された神社は庭園に囲まれた場所に位置しており、当初存在した手水舎狛犬の石像は移転を重ねるうちに撤去されてしまったが、鳥居は新たに建立された[1]

創建100周年を迎えた2014年に屋根が新しくされ[3]、同年にHistoric Preservation Honor Awardを受賞した[4]

社殿[編集]

木造の社殿 (enは、19×26フィートで手すり子欄干に囲まれており、欄干にかかる木製の階段がある。入母屋造の長い軒天が階段や欄干を覆っており、社殿の入り口には上部が格子引き戸 (enと鈴緒や賽銭箱があり、その背後に祭壇が置かれている。社殿は慎重に修復されているものの装飾された棟木の上にある千木フィニアル英語版)は未だに復元されていない[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Nomination Form: Wakamiya Inari Shrine”. National Register of Historic Places. U.S. National Park Service (1980年1月8日). 2010年9月26日閲覧。
  2. ^ Identifying and Documenting Asian Heritage on the American Landscape”. Asian Reflections on the American Landscape: Identifying and Interpreting Asian Heritage. National Park Service. 2009年9月26日閲覧。
  3. ^ Wakamiya Inari Shrine”. Hawaii's Plantation Village. 2014年6月26日閲覧。
  4. ^ 40th Annual Preservation Honor Awards & 40th Anniversary Celebration”. Historic Hawaii Foundation. Historic Hawaii Foundation. 2014年6月26日閲覧。

外部リンク[編集]