菊池野

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菊池野(きくちの)は国立療養所菊池恵楓園入所者自治会の月刊機関誌で1951年創刊。入所者、職員、関係者の投稿よりなり、ハンセン病の歴史の資料ともなっている。内容は、園長その他の人の挨拶、ハンセン病について、治療について、入所前の生活について、園内での生活、色々な問題点、園内での文化体育活動、(特に短歌、俳句、創作、エッセイ、絵画、写真、レクリエーション)、昔の歴史や、見学の記録や啓発活動など極めて多彩である。他の園からも同様な雑誌が発行されている。

歴史[編集]

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  • 菊池野の前身 檜の影
  • 1951年5月 「菊池野」創刊号発行。発行人は当時の自治会長 増重文 編集人 佐藤忠雄
  • 1957年10月 通巻50号 当時の編集人は新田進
  • 1962年3月 通巻100号 当時の編集人は増葦雄
  • 1966年3月 通巻150号 編集人は山村
  • 1970年4月 通巻200号 編集人は内海俊夫
  • 1975年4月 通巻250号 編集人は菊池章
  • 1979年4月 通巻300号 編集人は川田健二
  • 1988年4月 通巻400号 編集委員会編集
  • 1989年4月 編集人は杉野桂子が就任(ひきつづき2014年の通巻700号も)
  • 1996年8-9月号 通巻500号
  • 2005年3-4月号 通巻600号
  • 2014年2-3月号 通巻700号

創刊当時の情勢[編集]

  • 菊池恵楓園では新薬プロミンによる全快退所者第1号を出したが、増床1千床という第2の無らい県運動の時期である。昭和26年1月に全国国立らい療養所協議会が設立された。

菊池野にでてくる著名人[編集]

他のハンセン病療養所の雑誌名[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 菊池野[2014:第2号94-95]


参考書[編集]