FENCE OF DEFENSE

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FENCE OF DEFENSE
出身地 日本の旗 日本
ジャンル
活動期間 1985年-
レーベル EPIC・ソニー
(1987年-1995年)
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1996年
ポリドール/Primitive
1996年-1997年
イーストウエスト・ジャパン
1997年-1999年
REBARS RECORDS
2003年-2006年
ソニー・ミュージックダイレクト
2007年-2009年
DATE COURSE RECORDS
2009年-2012年
キングレコード
2014年-)
公式サイト FENCE OF DEFENSE オフィシャルサイト
メンバー

FENCE OF DEFENSE(フェンス・オブ・ディフェンス)は、北島健二西村麻聡山田わたるによるロックバンド。1985年6月結成。

来歴[編集]

音楽事務所ビーイングに所属し、スタジオミュージシャンであったベーシスト西村麻聡ギタリスト北島健二ドラムス山田わたるの3人により1985年6月に結成。以後、曲作り、リハーサルを重ね、1987年6月21日EPIC・ソニーからアルバム『FENCE OF DEFENSE』、シングル『フェイシア』でデビュー。ライブは常に即ソールドアウト。1989年には日本武道館公演も成功。テレビアニメの主題歌に起用された楽曲「SARA」「時の河」「DON'T LOOK BACK」がスマッシュヒット。1996年マーキュリー・ミュージックエンタテインメントポリドールPrimitiveレーベル1998年イーストウエスト・ジャパンへの移籍を経て、1999年に一旦活動休止。その後、個々のソロ活動、別ユニットでの活動、所属事務所からの独立を経て、2003年、4年ぶりに活動を再開。オリジナル・アルバムをリリース。個々のソロ活動の傍ら、ライブ・楽曲制作・イベント等精力的に活動中。2022年にデビュー35周年を迎える。

現在、バンドのマネジメントは山田が役員を務めるチーム・アクティブ(当時の芸能事務所ハートランドのローディー部門が独立した会社[1])が担当(西村、北島は別の所属事務所に在籍)。

メンバー[編集]

エピソード[編集]

  • 1985年当時、西村がプロデューサーとして手がけていた曲の多くが、打ち込み基調にしていた為、西村が持って来る自作のデモテープの曲がテクノばかりとなり、北島は自分の居場所が無いと悩んでいた。そこで西村がヘヴィメタルナンバーを持ってくると、今度は山田の機嫌が悪くなり、なかなかリハ・楽曲制作が進まず、デビューまで苦悩したという。ちなみにこの時のメタルナンバーは、早川めぐみに「Hot Lady」(作詞:亜蘭知子)として提供された。
  • デビューライブの日、西村は40度の高熱でライブをこなした。理由は明らかではないが、北島、山田から西村と連絡がとれない状態がライブ本番まで続いたため業を煮やした二人は一切同情の言葉を掛けず突き放す言葉ばかり掛けた。ライブは大成功だったという。
  • 1989年3月の武道館ライブで、ヘアメイクが持ってきた山田の前髪を立てる為のコテを西村の髪に試したところ、スパイラルパーマ状態になり、本番5分前であったため元通りにする時間が無くそのまま本番をこなした。そのライブがビデオで発売され、そのビデオを見た西村の母親から「何か変な方向に向かっているんじゃないか」と電話があったらしい。
  • オールナイトフジにゲスト出演した際、北島の衣装にクリーニングのタグが付いたままになっていた。演奏終了後のインタビューで司会の相楽晴子が「(受けようと思って)わざとやったんですよね?」とフォローしようとしたが、北島は「知らなかった」と、苦笑いしながら答えた。

関連人物・グループ[編集]

TM NETWORK
3人ともサポートメンバーとして(メンバー全員または別個)、TM NETWORKや宇都宮隆・木根尚登のライブに参加したことがある。またライブの前座としても出演した。 TMのライブ・ビデオ『FANKS "FANTASY" DYNA-MIX』では、若き日の西村・山田の姿を視聴可能。宇都宮隆はアーティストブック『Butterfly』の中で、「好きなアーティスト(邦楽)」の欄に、FENCE OF DEFENSEの名を記している。
B'z
TM NETWORKサポート時代の仲間で三人共通の友人である松本孝弘が結成したロック・グループ。松本がTM NETWORKのサポートメンバーになった経緯は、当初メンバー3人でサポートを行う予定だったが、ギターの北島のスケジュールが合わず、北島が自分の代わりに松本を推薦したことがきっかけである。TM NETWORKのライブイベントで共演したり、北島・西村が松本のソロ・アルバムレコーディングに参加したりと交流がある。

ディスコグラフィ[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

発売日 タイトル 順位
EPIC・ソニー
1st 1987年6月21日 FENCE OF DEFENSE
2nd 1987年12月2日 FENCE OF DEFENSE II 68位
3rd 1988年9月21日 FENCE OF DEFENSE III 2235 ZERO GENERATION 7位
4th 1989年10月8日 FENCE OF DEFENSE IV RED ON LEAD 12位
5th 1990年6月21日 FENCE OF DEFENSE V TIME 24位
6th 1991年6月21日 digitaglam FOD VI 29位
7th 1992年4月22日 FENCE OF DEFENSE VII RIDE 30位
8th 1993年6月2日 SPEED OF LOVE 34位
9th 1994年5月21日 hot dogs 43位
ポリドール/Primitive
10th 1997年6月25日 XXX
イーストウエスト・ジャパン
11th 1998年10月25日 punk tang edges
12th 1999年5月25日 LOGICAL AESTHETICS SWIMMING TRAGEDY
REBARS RECORDS(インディーズレーベル)
13th 2005年3月21日 FENCE OF DEFENSE XIII パンゲア
14th 2006年12月20日 hot dogs 2
Sony Music Direct/GT music
15th 2008年1月16日 円游律
16th 2009年3月25日 挑戦進化〜HYPER PROGRESS〜
DATE COURSE RECORDS(インディーズレーベル)
17th 2012年6月29日 GOLDIVIN
DEEP ZONE/FREEBOARD RECORDS
18th 2014年1月8日 digiTaglam 2 RING WORLD
Sony Music Direct/GT music
19th 2020年2月19日 Primitive New Essence
Islander Music International(インディーズレーベル)
20th 2022年11月17日 Retro Standard

ベスト・アルバム[編集]

発売日 タイトル 備考
EPIC・ソニー
1995年4月21日 BEST ラストに未発表曲「最後の想い」を収録。
REBARS RECORDS(インディーズレーベル)
2007年6月27日 Singles+α 配信限定作品。
Sony Music Direct/GT music
2007年9月26日 GREAT FREAKERS BEST 〜FENCE OF DEFENSE 1987-2007〜 CD2枚組

リミックス・アルバム[編集]

発売日 タイトル
DUSTRAX RECORDS(インディーズレーベル)
リミックス 1999年 f.o.d. new master trax
リミックス 2000年 f.o.d. new master trax 2
リミックス 2006年2月18日 FOD NEW MASTER TRAX 3/SYNTHTIC DUPLICATE "PANGEA"
リプロダクション 2007年6月21日 FENCE OF DEFENSE RE-PRODUCT 1987-1992
リプロダクション 2007年6月21日 FENCE OF DEFENSE RE-PRODUCT 1987-1992
リミックス 2009年5月25日 PARAMETRIC-HYPER PROGRESS-REMIX:matC

ライブ・アルバム[編集]

発売日 タイトル 備考
REBARS RECORDS(インディーズレーベル)
2004年4月16日 REUNITED & STARTING OVER ライブCDとDVDの2枚組。
DATE COURSE RECORDS(インディーズレーベル)
2010年12月15日 FENCE OF DEFENSE LIVE Restructive Future:2235 Part1 配信限定作品
2010年12月15日 FENCE OF DEFENSE LIVE Restructive Future:2235 Part2 配信限定作品

その他のアルバム[編集]

発売日 タイトル 備考
ポニーキャニオン
1999年10月20日 ドリームキャストプレイステーションソフト 悠久幻想曲3 Perpetual Blueサウンドトラック 「Get Myself」収録。

シングル[編集]

発売日 タイトル カップリング 収録アルバム 備考
EPIC・ソニー
1st 1987年6月21日 フェイシア EMOTIONAL WAY FENCE OF DEFENSE
2nd 1987年9月26日 ナイトレス・ガール PLASTIC AGE 後に近藤真彦SMAPがカバー
3rd 1987年12月2日 FREAKS STRANGER OVER SPLENDOR FENCE OF DEFENSE II
4th 1988年2月26日 MIDNIGHT FLOWER HARD LIPS
5th 1988年9月21日 SARA BACK TO THE EDGE FENCE OF DEFENSE III 2235 ZERO GENERATION
6th 1989年9月21日 CHAIN REACTION LOVE CLASH FENCE OF DEFENSE IV RED ON LEAD
7th 1989年12月21日 MAGRITTE DANCE STAY OR GO
8th 1990年3月21日 サウザンド・タイムス BEGINNINGS FENCE OF DEFENSE V TIME
9th 1990年6月21日 いつだって君のしてる事は… ブーメランの帰る日
10th 1990年9月21日 TIME RUNAWAY FROM PARADISE
11th 1991年9月21日 時の河 Lies and Reason FENCE OF DEFENSE VII RIDE
12th 1992年4月22日 DON'T LOOK BACK/STANDING ALONE
13th 1993年2月21日 Forever in Love MAKE IT GORGEOUS (アルバム未収録) SPEED OF LOVE 表題曲は円谷映像映画『セイレーン』主題歌に起用される予定だったが、後に映画製作中止になり、トラブルとなった。
14th 1993年5月1日 もう一度EMOTION GET OVER
15th 1994年5月1日 風のゆくえ POWER OF KISS hot dogs
マーキュリー・ミュージックエンタテイメント
16th 1996年2月25日 君のあるがままを 逆転 (アルバム未収録) XXX
ポリドール/Primitive
17th 1996年5月27日 遥か〜SAILING FOR MY DREAM〜 RIGHT NOW (アルバム未収録) XXX
18th 1996年11月4日 スクランブル・キッズ/愛してても、愛せない 当初は愛してても、愛せないが1曲目の扱いだった
19th 1997年2月26日 失楽園~PARADISE LOST~ 三重人格
20th 1997年5月28日 火を貸してくれ 悲劇のライオン (アルバム未収録)
21st 1998年2月11日 13月の革命 黄金の魂 (アルバム未収録) アルバム未収録
REBARS RECORDS(インディーズレーベル)
22nd 2003年9月20日 薔薇のダイヤを胸に PERFECT WORLD
PERFECT WORLD (Remix)
Singles+α
23rd 2004年6月28日 DESPERATION VANISHIN' ROAD
HARD LIPS
24th 2004年12月12日 mesto TRIANGLE 
9.9.9
FENCE OF DEFENSE XIII パンゲア

コラボレーション・シングル[編集]

発売日 タイトル 備考
ZOOTREC
2012年6月20日 ROCK'N'ROLL IS MY FRIEND (F.O.D.A.名義) 織田哲郎とのコラボレーション・シングル。配信限定作品。

企画盤シングル[編集]

発売日 タイトル 備考
ワーナー・インディーズ・ネットワーク
リミックス 1998年11月10日 Fresh Killed Love Remix! アルバム『punk tang edges』に収録されている「Fresh Killed Love」のリミックスバージョンを4種収録している。2,000枚限定生産。
DATE COURSE RECORDS(インディーズレーベル)
ライブ 2009年8月26日 FENCE OF DEFENSE LIVE 7670 Part.1 配信限定作品。
ライブ 2009年9月9日 FENCE OF DEFENSE LIVE 7670 Part.2 配信限定作品。
ライブ 2009年9月23日 FENCE OF DEFENSE LIVE 7670 Part.3 配信限定作品。
ライブ 2010年6月9日 挑戦進化-HYPER PROGRESS LIVE NAKED 配信限定作品。

映像作品[編集]

リリース日 タイトル 規格 備考
EPIC・ソニー
ライブ作品 1988年12月21日 2235 ZERO GENERATION VHS
ビデオシングル 1989年3月15日 DATA NO.6 VHS
ライブ作品 1989年5月21日 LIVE at 日本武道館 〜2235 ZERO GENERATION 完結編〜 VHS
ライブ作品 1991年12月12日
2004年12月22日
live digitaglam VHS
DVD
PV集 1992年6月1日 video digitaglam VHS
PV集 1995年6月1日 CLIPS VHS
PV集 2005年3月9日 CLIPS DVD 「DATA NO.6」「video digitaglam」「CLIPS」の3作品をまとめたもの。
DATE COURSE RECORDS(インディーズレーベル)
ライブ作品 2007年12月22日 FENCE OF DEFENSE LIVE 7670 DVD DVD3枚組
Sony Music Direct
ライブ作品 2009年11月20日 2235 ZERO GENERATION [完結編] DVD オリジナル映像の他、特典映像とメンバーによる副音声を新たに収録。通販限定商品。
DATE COURSE RECORDS(インディーズレーベル)
ライブ作品 2009年12月9日 挑戦進化-HYPER PROGRESS LIVE NAKED DVD 2008年6月15日赤坂BLITZライヴ映像と、メンバーによる副音声を収録。フルカラー64Pの豪華ブックレット付スペシャルパッケージ。
ライブ作品 2010年8月10日 2235 Zero Generation–UpDate DVD 2009年11月25日に川崎CLUB CITTA'にて行われたライブ映像を収録。FODの映像作品としては初の5.1chサラウンド仕様。
ライブ作品 2014年9月22日 FENCE OF DEFENSE 25th ANNIVERSARY LIVE DVD 2012年6月24日にSHIBUYA-AXにて行われたライブを収録。
ライブ作品 2016年6月22日 FENCE OF DEFENSE DIGITAGLAMMY SHOW Featuring Daisuke Asakura Blu-ray 2014年6月22日に品川ステラボールにて行われたライブを収録。メンバーの視聴副音声付き。

タイアップ一覧[編集]

使用年 曲名 タイアップ
1988年 SARA よみうりテレビ日本テレビ系アニメ『シティーハンター2』オープニングテーマ(第27話 - 第63話)[1]
1991年 時の河 テレビ東京系アニメ『横山光輝 三国志』第1期オープニングテーマ(第1話 - 第32話)
1992年 DON'T LOOK BACK テレビ東京系アニメ『横山光輝 三国志』第2期オープニングテーマ(第33話 - 第47話)
STANDING ALONE テレビ東京系アニメ『横山光輝 三国志』第2期エンディングテーマ(第33話 - 第47話)
1993年 Forever In Love 円谷映像映画『セイレーン』エンディングテーマ(製作中止)
もう一度EMOTION テレビ東京系『TXNニュース THIS EVENING』エンディングテーマ[注釈 1]
1996年 君のあるがままを テレビ朝日系『リングの魂』エンディングテーマ[2]
遥か〜SAILING FOR MY DREAM〜 TBS系アニメ『B'T-X』オープニングテーマ[3]
スクランブル・キッズ TBS系『浜田雅功のシングルGOLF』オープニングテーマ[4]
テレビ東京系『モデルファクトリー』テーマ曲[4]
愛してても、愛せない プレイステーションソフト『それいけ×ココロジー』テーマソング
1997年 失楽園〜PARADISE LOST〜 読売テレビ・日本テレビ系「TVじゃん!!」枠内『BREAK』月曜エンディングテーマ
火を貸してくれ テレビ朝日系『陽気にカプチーノ』エンディングテーマ[4]
MIDNIGHT RESISTANCE オリオンビール「アロマトーン」CMソング[4]
FUNKY NUDE NO.1
1998年 13月の革命 テレビ東京系アニメ『異次元の世界エルハザード』オープニングテーマ
1999年 Get Myself プレイステーション/ドリームキャストソフト「悠久幻想曲3 Perpetual Blue」主題歌
2019年 SARA アニプレックス配給アニメ映画『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』挿入歌

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ アルバム「SPEED OF LOVE」のポスター広告には、全国テレビ東京系「イブニングニュース」エンディングテーマと記載されている。

出典[編集]

  1. ^ CITY HUNTER2”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
  2. ^ 君のあるがままを”. ORICON NEWS. 2023年9月23日閲覧。
  3. ^ B'T X”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
  4. ^ a b c d マスメディア宣伝 / タイアップ”. 株式会社アイ・シー・エージェンシー. 2024年4月20日閲覧。

外部リンク[編集]