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用語解説

フリーソフトウェア(Free Software)

”フリーソフトウェア”と今では呼ばれるようなソフトウェアはかつてより存在していたものの、それが概念となるまでには、1983年にリチャード・ストールマンにより提案されるまで待たなければならなかった。フリーソフトウェアの概念はストールマンによるフリーソフトウェア財団(Free Software Foundation)により用いられ、また彼らによるフリーソフトウェアの定義(Free Software Definition)により定義された。これに似た定義が後に公表されており、例えばDebianフリーソフトウェアガイドラインがそれにあたる。他にも、非公式な諸定義はBSDベースのオペレーティングシステムのコミュニティ内にあるが、それらは主にコピーレフトの概念に反するという点においてフリーソフトウェアの定義と違いがある。

オープンソースソフトウェア(Open Source Software)

オープンソースとは、History of the OSIによれば、1998年2月3日に、パロアルト (カリフォルニア州)において、Netscapeブラウザのソースコードをどのような形で公開していくかという戦略会議の中でつけられた新たな用語であると説明されている。またオープンソースに関する本 "Open Sources: Voices from the Open Source Revolution" にも、マーケット向けのプロモーション用語として使う新しい言葉“オープンソース”を作り出したとある。これを合言葉としてブルース・ペレンズエリック・レイモンドオープンソース・イニシアティブ(Open Source Initiative)という団体を設立するに至った。

Free/Libre and Open Source Software(FLOSS)

FLOSS (フロス) は、Free/Libre and Open Source Software の頭字語であり、フリーソフトウェアオープンソースソフトウェアをまとめて表現する語である。Free/Open Source Software の頭字語を取って FOSS とも呼ばれる。

古くからフリーソフトウェアという用語はあったが、自由なソフトウェアを扱う企業からみるといくつかの問題点があった。そのため、1998年には中立的な用語としてオープンソースという用語が作られ、多くのユーザーや開発者、マスメディアに広まった。しかし、その一方で、フリーソフトウェア運動の創始者であるリチャード・ストールマンは、その用語が意図を厳密には表していないとして、これを非難した。

その結果、フリーソフトウェアやオープンソースという区分のソフトウェアの双方を包括する表現として FOSS (Free/Open Source Software) や FLOSS が使われるようになっていった。