タガメ亜科

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タガメ亜科
アメリカタガメ
アメリカタガメ Lethocerus americanus
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
下目 : タイコウチ下目 Nepomorpha
上科 : タイコウチ上科 Nepoidea
: コオイムシ科 Belostomatidae
亜科 : タガメ亜科 Lethocerinae
学名
Lethocerinae Lauck & Menke, 1961[1]
和名
タガメ亜科[2]

タガメ亜科(タガメあか、Lethocerinae)は、昆虫綱半翅目コオイムシ科に属する分類群[1][2]

本亜科には以下の3つの属が含まれる[3]

分類[編集]

タガメ亜科の最大種はL.maximusである
タガメ属Kirkaldyiaにはタガメ1種のみが含まれる
BenacusにはBenacus griseus1種のみが含まれる

過去は、旧タガメ属Lethocerusのみで、亜属としてBenacusが含まれ、KirkaldyiaLethocerusシノニムとされていたが、タガメのみが含まれるタガメ属KirkaldyiaBenacus griseusのみが含まれるBenacus、22種が含まれるタイワンタガメ属Lethocerusに旧タガメ属が分離したことにより、3属が含まれることになった。

以下の現生種の分類は、Perez Goodwyn (2006) に従う[3]。日本に産する2属2種の和名は中島ほか (2020) に従い[4]、そのほかの和名は都築ほか (1999)・市川 (2009) を参考とした[5][6]

注釈[編集]

  1. ^ a b 都築ほか (1999) は「南米オオタガメ」のインボイスネームがある大型種としてL. grandisL. maximusの2種を挙げている。一方で市川 (2009) はL. grandisに対して和名を与えていない。

出典[編集]

  1. ^ a b Lauck, D.R. & Menke, A.S. 1961. “The higher classification of the Belostomatidae (Hemiptera).” Annals of the Entomological Society of America, 54(5): 644–657.
  2. ^ a b 林正美・宮本正一「半翅目」、川合禎次・谷田一三 編『日本産水生昆虫 科・属・種への検索』東海大学出版会、2005年、291-378頁。
  3. ^ a b Perez Goodwyn, P.J. 2006. “Taxonomic revision of the subfamily Lethocerinae Lauck & Menke (Heteroptera: Belostomatidae).” Stuttgarter Beiträge zur Naturkund Serie A, 695: 1–71.
  4. ^ a b c d e 中島淳・林成多・石田和男・北野忠・吉富博之「コオイムシ科」『ネイチャーガイド 日本の水生昆虫』文一総合出版、2020年、330-333頁。
  5. ^ a b c 都築裕一・谷脇晃徳・猪田利夫「外国産タガメの飼育方法」『水生昆虫完全飼育・繁殖マニュアル』データハウス、1999年、172-184頁。
  6. ^ a b c d e 市川憲平「世界のタガメ」『田んぼの生きものたち タガメ』農村漁村文化協会、2009年、49頁。

外部リンク[編集]